【DJ】繊細なメロディで世界を魅了する静岡発のDJ OKAWARIとは?
DJ OKAWARIとは何とも不思議なネーミングですね。
この名の由来は「常に満足することなく、常に新たなものを模索し、常に挑戦し続ける」という所からだといいます。
音楽活動に於いて沢山の「お替わり」をし、進化を続けるDJOKAWARIについて、ご紹介します。
DJ OKAWARI(おかわり)とは?
DJ OKAWARIは,ジャズ風のピアノサウンドとヒップホップの要素を掛け合わせた、トラックメーカー、DJアーティストとして活動しています。
同業の、夭折したヒップホップアーティス「nujabes」が大好であるということですが、確かに彼の影響もサウンドに見受けられます。
自身のビジュアルはめったに露出させることがなく、アルバムジャケットは、ほぼ一貫して、イラストレーターの「マルミヤン」によるものです。
PVにも、自身が出ることはほぼありません。
映像に於いては、自分のイメージに合った表現ができていれば、必ずしも自分が露出していなくとも、というポリシーを持つそうです。
確かに、数少ない彼の写真を見る限りでは、ひげを蓄えた体格のいい男性、美麗なサウンドイメージとは少々ギャップがありそうなのが面白いですね。
彼のテーマは「音楽と日常の共存」、人々が生活していく中に、自分の音楽があってほしいというものです。
2008年以降、多くの作品を発表し、関連動画や配信サイトの人気も非常に高いです。
中国の大手配信サイトでは、フォロワー総数が45万を軽く突破、また中国や台湾など海外のツアーでも多くの人を動員しました。
また彼は、野球好き(ひいきは中日ドラゴンズ)、カシオのG-SYOCKのコレクターでもあるそうです。
DJ OKAWARIが世界に注目されるようになった理由は?
彼の作る曲は、キャッチャーですが、東洋的な雰囲気も醸し、またどこか懐かしさをも感じさせるものです。
このオリエンタルなメロディが、彼の楽曲が中国や台湾などアジアで愛される理由の一つでしょう。
そんな彼が世界で注目されるようになったきっかけは、なんといっても2010年のフィギュアスケート選手権です。
「luvletter」が、高橋大輔選手のプログラム中に使われ、作者である彼は多くの注目を浴びました。
彼の作るメロディが、アジア圏はもちろん広い国々でも評価されたのです。
これが、日本だけでなく、多く海外でツアーを行うようになったきっかけではないでしょうか。
DJ OKAWARIが発信する名曲
沢山の楽曲を発表している彼のアルバムから
順に、代表的な曲をご紹介します。
「Luv Letter」
まずはセカンドアルバム2009年発売「Mirror」より前述の「Luv Letter」です。
このアルバムには数名の女性シンガーや、ピアニスト月野そらが参加しています。
「Luv Letter」には、月野そらの美しいピアノが全面フューチャーされ、印象的なメロディモチーフとともに、ドラマチックに展開される曲想は、まさにスケートにもピッタリ。
東洋的な雰囲気をまとうメロディラインは、耳にずっと残ります。
10年たった今でも、繰り返し聞きたい曲です。
FlowerDance
represent
続いてご紹介する楽曲は、3rdアルバム「kaleidoscope」より「Flower Dance」と「represent」です。
このアルバムには、バイオリニスト金原千恵子、NANASEなどゲストミュージシャンが参加しています。
そして、「kaleidoscope」は曲の部分以外でも、アートワーク、エンジニアワーク、レーベルスタッフの思いなどが一つにギュッと詰まった思い深い一枚だということです。
「Flower Dance」は人気がとても高く、複数の楽譜配信サイトでダウンロード販売され、ピアノを楽しむ人たちにも多く演奏されています。
「OKAWARI節」とも言えるメロディが、心地よいビートに乗って奏でられます。
「represent」はゲスト金原千恵子のエモーショナルなバイオリンサウンドとのコラボです
Midnight train
2017年発売「Compass」には満を持して、4枚目のアルバム「Compass」が発売されました。
この作品はiTunes Jazzアルバムチャートでは堂々一位を獲得しました。
このなかから、エミー マイヤーと共演のナンバー「Midnight train」をご紹介します。
PVには「自身の出演せずとも、曲の世界観が表現できれば」とのポリシーからか、歌声とともにエミーマイヤーの姿が全面的にフューチャーされています。
「聴く人の気持ちがコンパスの描く円のように丸くなり、人々がつながるように」というアルバムポリシーをよく表した、オシャレだけど温かみのあるサウンドですね。
ギターなど生音のサンプリングにもこだわって作られています。
perfect blue
2018年にアルバム「perfect blue」が発売されました。
インストゥルメンタル・バンドJABBERLOOP、キーボーディストの片木希依、ピアニスト / コンポーザーLee Ayurなどの多数ミュージシャンが参加しています。
ここではタイトル曲「perfect blue」をご紹介します。
この曲もDJ OKAWARIらしい、キャッチーなメロディが繰り返し紡がれる、ゆるやかなビートのサウンドです。
またピアノのバックで鳴っている弦楽器のサウンドが美しいですね。
ピアノを弾く人たちにも人気のようで、ダウンロード楽譜も発売されています。
彼の楽曲のうちの代表曲の一つです。
DJ OKAWARIの中国ライブは10分で完売!日本でライブ予定はある?
初の中国公演
2010年フィギュア世界選手権を機に、海外での人気が一層高まったことにも起因しているのでしょうか。
2015年8月に行われた中国上海での単独公演では先行チケット販売が10分で完売するという人気ぶり。
初の海外単独公演にも関わらずこの数字です。
この時公式Twitterでも「VIP席含む全700枚が発売当日に完売!!」とツイートが投稿されたそうです。
近年の大規模公演
2018年にはEmily Stylerというバンドと共に「restore」&「perfect blue」2枚のアルバムのリリースツアーが行われました。
3月(上海・深圳・北京)を皮切りに、 7月(台湾)、 9月(昆明・深圳)そして11月(南京・杭州・重庆・成都)、 12月(日本)と中国の9都市を回る大規模なものです。
さらに台湾、 日本をまわるアジアツアーを開催し 軒並みSold Outが続くという快挙、大盛況のままに終えました。
3月、上海や北京から始まり半年間、9月は南京 や杭州へとめぐるツアーでした。
7月は、この大好評を受け、東京、大阪でも凱旋ライブを行い、こちらも盛況でした。
こうして見てゆくと、アジア圏内、特に中国での人気は非常に高いですね。
まとめ
まさにOKAWARIの名のごとく、常にあくなき全身を続けるアーティストですね。
2020年春現在、(コロナ状況もあってか)大きなライブなどの情報は残念ながらまだありません。
彼の楽曲に興味を持たれた方は、ぜひ上記のYouTubeなどでも聴いてみてください。
かつての作品をMP3やrarのダウンロード形式で販売している先もあるようですね。