メジャーレコード会社初!ユニバーサルミュージック・グループが、新型コロナの打撃を受ける音楽業界向け支援を発表
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ユニバーサルミュージックはレコード会社で初めて音楽業界へ支援することをホームページで発表しました。具体的にはどのような内容なのでしょう?ユニバーサルミュージック所属アーティストの、コロナ被害を受けての動きも含めまとめました。
ユニバーサルミュージック・グループが、新型コロナの打撃を受ける音楽業界向け支援を発表
2019年12月に中国の武漢市にて原因のわからないウイルス性肺炎の症例が確認されて間もなく、国境を越えてその感性が広まり世界的な大問題に発展しました。
そのウイルス性肺炎は「新型コロナウイルス」の影響と判明し、世界各国で外出することすら制限されています。
日本でも東京都などで緊急事態宣言が発出され、戦後最大のパンデミック問題として各業界にさまざまな打撃をもたらしました。
音楽業界もその例に漏れず影響が拡大していく中で、ユニバーサルミュージック・グループがメジャーレコード会社で初めて、具体的な音楽業界向けの支援を発表しています。
新型コロナで音楽業界が受けた打撃とは?
各業界も同様ですが、新型コロナウイルスによって音楽業界が受けた打撃というのも、今までにないほど相当なものです。
具体的にどんな影響を受けているのか、見ていきましょう。
音楽業界がコロナによって受けた打撃①:公演中止
ユニバーサルミュージック所属の音楽家たちの多くのライブが、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
音楽事務所やレコード会社、ライブ会場や音楽たちは経済的困難を抱える事態に至っているようです。
またこの影響でキャンセル料などが発生したり、チケットの払戻しなどユニバーサルミュージックも対応に追われています。
一方その頃、話題になったのは椎名林檎がボーカルをつとめるバンド「東京事変」が8年ぶりに公演実施を強行した時のことです。
SNSでは物議が起こり、批判の声も多くありました。
この頃の、日本でのコロナウイルスの情報は錯そうしており、どれほど危険なものなのかもわかっていなかったといえるでしょう。
やがて「東京事変」も残りの5公演中止を発表しました、
また他の音楽家たちも各公演を中止にするかいなか、世間も注目しSNSでは否定や肯定意見が飛び交っています。
公演中止によって対応が追われ経済的打撃を受けただけではなく、各アーティストの動きひとつひとつがネットで炎上する「マト」となり、当初はどちらの選択を取っても不穏な空気が流れました。
音楽業界がコロナによって受けた打撃②:ストリーミング数激減
世界中の人々が自宅待機する中で、音楽配信サービス「Spotify」の全体の再生回数が激減していることが明らかになっています。
特にイタリアではその傾向が目立ち、1日1830万回ほどだったのが1440万回を下回りました。
その中でも新曲の再生回数は、著しく減っています。
他の音楽配信サイトでも同様の現象が見られ、新型コロナウイルスの時期に新譜のリリースを迎えたアーティストたちや、もちろんレコード会社にも大きな影響を及ぼしました。
音楽業界がコロナによって受けた打撃③:ライブハウスへのバッシング
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて小池百合子東京都知事や安倍晋三首相など、政治家たちが会見を行いました。
その際に、感染拡大防止のために出入りを控えてほしい場所のひとつに「ライブハウス」が名指しで挙げられています。
ライブハウス来場者の中に、新型コロナウイルスの感染者が数人出たことを受けて言われたことでした。
しかしこの発言が、結果的にライブハウスやインディーズ・アマチュアミュージシャンへのバッシングにつながってしまったようです。
当時は楽器ケースを持って電車に乗るだけで他の同乗者から「感染するから電車を降りろ」と言われたり、楽器ケースを蹴られたりするようなこともありました。
各地のライブハウスや音楽家が一部の人から「病原菌」として見られ、SNSには関係者たちの悲痛の声が並んでいます。
具体的な支援の内容とは
新型コロナウイルスで受けた打撃は多大なものです。
経済的にはもちろん、多くの問題が発生しています。
そのことを受け、ユニバーサルミュージックが公式ホームページに出した表明に書かれている、具体的な支援内容をまとめました。
ユニバーサルミュージックの具体的支援①:UMG従業員を支援
まずは会社内部の支援です。
誰かを助けるなら自分がしっかりしていなければ、という意味でも表明の一番最初に記載したと思われます。
UMGで働く従業員たちの給与の保証・福利厚生の保護を約束するとともに、早急に支援を必要とする従業員を救えるように「UMG All Together Now Foundation」というプログラムを立ち上げました。