【ドラム】タムって一体?特徴や種類をわかりやすくご紹介

ドラムはバンドに欠かせない楽器ですが、それぞれのパーツにはシーンにあった役割があります。今回は、その中のひとつ「タム」に注目して、どのような特徴があるのかをご紹介します。「タム」があることで、ドラムの魅力がぐっと上がりますよ!

記事の目次

  1. 1.ドラムセットの一つ、「タム」とは
  2. 2.タムの特徴
  3. 3.タムの選び方
  4. 4.ドラムにセッティングしてみよう!
  5. 5.まとめ

ドラムセットの一つ、「タム」とは

バンド演奏において、ドラムは欠かせない打楽器です。いくつもの太鼓にシンバルの組み合わせはとても存在感があり、バンドの真の顔ともいえるでしょう。そのなかでも「タム」は、ドラム演奏のひとつフィルインには欠かせない存在です。今回は、この「タム」の特徴やセッティングの方法などを解説していきます!

ドラムセットの構成

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はじめに、ドラムの構成について紹介します。サイドに取り付けられている丸い円盤のようなものは、シンバルです。シンバルといえば「ジャーン!」と大きい音が印象的ですね。
足元にある大きなドラムは「バス・ドラム」と呼ばれ、力強い重低音が響くのが特徴です。足元には専用のペダルがついているので、そのペダルを利き足で踏んで音の強弱をつけながら演奏します。

次に、画像の右奥に設置されているのが、「スネアドラム」または「サイドドラム」と呼ばれるものです。演奏者の膝の高さに合わせて設置するのが一般的で、軽い音色が特徴的です。

そして、画像中央にある2つのドラムが「タム」です。「タムタム」と呼ぶ場合もあります。画像の右側が「ハイタム」、左側が「ロータム」と呼ばれます。楽曲をよりメロディアスにするためにも欠かせません。

また、画像の左奥にあるのが「フロアタム」と呼ばれるものです。縦長の形が特徴的で、ドラムセットでは「タム」と組み合わせてセッティングします。
 

タムの特徴

Photo bymusikschule

ハイタムはやや小ぶりなサイズで、音が高いのが特徴的です。座ってみて、左側に設置するのが一般的で、必ずロータムとセットで取り付けます。ロータムは、ハイタムに比べると一回りほどサイズが大きく、低い音が出ます。このほかにも、両者の中間的な「ミドルタム」があり、3つ以上並べるときに使います。

そして、床に置いて使うのが「フロアタム」です。フロアタムは、タムの中でもより音が低く重低音に聞こえるのが特徴的です。

これらの「タム」は必ず取り付けなければならない、というものではありませんが、備えておくことで音や演奏の幅が格段に広がります。

タムにはサイズがある

タムは、サイズなどのバリエーションが豊富で、胴の深さによって響く音が異なるのが特徴的です。サイズはおよそ8~16インチ、フロアタムは14~18インチの間で展開されていて、胴の深さは3種類あります。
バスドラムと合わせるのがマストなので、素材の質や胴の深さはバスドラムと同じものを選びましょう。違う組み合わせも可能ですが、バスドラムの上部に設置できるかどうかを確認してからの購入がおすすめです。

 

タムの数は無限?

Photo by GD0084

テレビなどのバンド演奏で、バスドラムの上に2つのタムがついているドラムセットを見ることがあるでしょう。これは基本の構成ともいえるスタイルですが、実はタムの数に決まりはありません。ひとつでもいいし、3つ以上取り付ける演奏者もいます。サイズにも明確なルールはないので、音楽のジャンルに合わせてさまざまな組み合わせを楽しめます。また、フロアタムを設けず、大きめのタムだけで演奏することも可能なので、いろいろなスタイルを試してみるのもよいですね。

タムの選び方

スタイルにあったタムを選ぼう

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タムの選び方は、演奏するスタイルや曲のジャンルに合わせるのがベストです。タムにはシングルヘッドとダブルヘッドの2種類があり、それぞれ膜の貼り方に違いがあります。

シングルヘッドは音の抜け感がよく乾いたような印象がありますが、打面部分にしか膜が張られていないため、初心者にはピッチの調整が難しいといわれています。
それとは反対にダブルヘッドは裏側にも膜が張られているため、音に厚みが出て初心者にも扱いやすいでしょう。

おすすめの組み合わせは?

タムの組み合わせに数の決まりはありませんが、フロアタムと合わせたサイズを選ぶことが大切です。
タムが2つの構成では、フロアタム16インチに対して12インチと13インチのタムを組み合わせると失敗が少ないでしょう。初心者は、バスドラムは22インチのものを選んでおくと無難ですよ。設置するタムの数によってインチも異なってきますが、利き手とは反対の方向から小さい順に並ぶようにサイズを選んでください。

ドラムにセッティングしてみよう!

タムはドラム演奏において出番が少ないですが、ここぞというときに大活躍する楽器です。そんなタムにも、正しいセッティングが必要なのをご存じでしょうか?正しく取り付けないと演奏に支障をきたす可能性があり、せっかくのドラムが台無しになってしまいます。

セッティングのポイント

  • ①タムは離しすぎない
  • ②金具はバスドラムに触れないように!
  • ③角度に気をつける

タムのセッティングは、とくに上記の3点が重要になります。よりよい音を叩くためにも、それぞれのポイントをチェックしていきましょう。

ポイント①タムは離しすぎない

タムを2つ以上設置するときは、ほどよい距離感をもってセッティングします。お互いがくっついていると影響しあってしまい音が悪くなり、逆に離れすぎていると体の重心がブレて叩きにくくなるからです。フィルインとも呼ばれる演奏技術は、タムの見せ場でもあります。タム同士がぶつからない程度の距離で取り付けるのがベターです。

ポイント②金具はバスドラムに触れないように!

タムを固定する金具がバスドラムに触れると、お互いが影響しあって音が悪くなるといわれています。タムを固定する金具はもちろん、タム自体がバスドラムに当たらないように気をつけるのも重要です。自分の体の大きさに合わせて、程よい位置になるようにセッティングしてみてくださいね。

ポイント③角度に気をつける

タムは、スティックが上手く当たる角度でセッティングします。角度があっていないと、タムが上手く叩けません。それでは、どれくらいの角度がよいのか?というと明確な決まりはなく、自分の体がピッタリくる角度を探りましょう。「振り下ろしたスティックとタムが一致するところ」がポイントです。

これらのセッティングをいい加減で済ませると、よいドラムは叩けないので、妥協せずに自分のベストなポイントを見つけましょう。

中心位置や高さもあわせる

タムは中心位置にあって、正しい高さであることもいい音を叩く条件です。自分の体に合わせて高すぎず低すぎない位置にセットして、タムの中央部分にスティックが当たるように調節しましょう。フロアタムとあわせて調節するのもおすすめですよ。

フロアタムはスネアドラムにあわせる

フロアタムは、スネアドラムと同じ高さにセッティングします。リズムがずれにくく、音を一定に叩くためです。また、フロアタムのほぼ真上にあるライドシンバルの邪魔にならないように高さも調整しましょう。角度をつける場合は、自分側へ傾けます。フロアタムを安定させるためにも、土台の足が外側へ向いているかも確認してください。

まとめ

Photo byCouleur

タムはドラムのリズムをつなぐためにも、重要な役割があります。しかしドラムセットには「こうしなければならない」という、セッティングのための明確なルールがないため、自由度が高い一方で、どうやってセッティングしたらよいのかわからない人もいるかと思いますが、「自分だけのドラム」を作り上げてみてください。

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