【ドラム】ドラムチューニング方法はこちら!わかりやすくご紹介
ドラム初心者の方にとって「難しい」と思われがちなことの1つが、チューニングです。ギターなどの楽器のように正解がないドラムのチューニングの場合、まずは基本となるやり方からトライしてみましょう。ベーシックとなっている、ドラムチューニング方法をご紹介します。
ドラムのチューニングをしたい
「ドラムのチューニングの方法が分からない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
ドラムの場合の「チューニング」は、一般的に認識されているように正しい音程(ピッチ)に合わせるのではなく、自分が出したいサウンドを出すために楽器の状態を調整していく作業を言います。
今回は、ドラムのチューニング方法の紹介です。
コツをつかめば「難しい」を克服できる!
ドラムのチューニングは、演奏を始めて間もない方の多くが「難しい」と言います。
ギターなどの楽器のチューニングは正解が用意されているのに、ドラムの場合にはそれがないからです。
しかしコツをつかんで経験を重ねれば「難しい」は少しずつ克服できるので心配要りません。
まず今回ご紹介するような、ベーシックなチューニング方法を覚えることからはじめましょう。
「自分の出したい音」は好きなドラム奏者の音を真似したり、どのような音が一般的に良い音と言われるのか、周囲の人に教えてもらったりするのが良いです。
教えてもらえる人が周りにいない場合は、ドラム奏者がいるライブを実際に観に行って、生のサウンドを繰り返し体感するとよいでしょう。
チューニング方法ご紹介
それでは具体的に、ドラムのチューニング方法を紹介します。
こちらで紹介する方法はベーシックな方法で、ドラム奏者によって手順など異なる場合もありますが、初心者の方は次の通りにやってみてください。
チューニングの前に準備すること
音を調整する前にすべき準備があります。
用意するものもあるので、先に入手しておきましょう。
ドラムのチューニング前の準備(1):チューニングキー
このチューニングキーがないと、ドラムのチューニングはそもそもできません。
チューニングキーは音楽スタジオに常設されていることが多いです。
ドラムを叩くのは音楽スタジオでのみという方も多いと思いますが、決して高額なものではないので、自分用のチューニングキーは持っておいた方がよいでしょう。
ドラムのチューニング前の準備(2):チューニング・アプリ
有料ではありますが「DrumtunePRO」という、ドラムのチューニング・アプリがあります。
テンションウォッチなど、チューニング用の機材も販売されていますが少々高額です。
その点アプリはコストパフォーマンスに優れ、スマホに入れておけばいつでも起動できます。
ドラムのチューニング前の準備(3):ボトルを緩める
まず最初に全部のチューニングボトルを緩めましょう。
ただし急に回すと破損などの原因になるので、対角線の約90度を目安に少しずつ緩めてください。
打面・ボトル側の両方、フープに負荷がかからないくらいになったら完了です。
軽いチューニング程度ならば、ヘッドを交換する時のように全て取り外す必要はありません。
ドラムのチューニング前の準備(4):パーツのクリーニング
こちらは本格的なチューニングをする時の場合ですが、フープやエッジ周辺の掃除など、パーツのメンテナンスのタイミングに最適なのです。
定期的に掃除すると、普段のチューニングもやりやすくなりますよ。
各パーツのチューニング方法
準備ができたら、実際に音の調整をしていきましょう。
各パーツに分けて解説します。
お話した通り、ボトルは緩めてからはじめてくださいね。
バスドラム
バスドラムのチューニングは、ペダルを外してからやる方法と踏みながらやる方法があります。
こちらは、外して調整する方法の紹介です。
下2つのロッドを最もきつく、上にいくにしたがって緩くしてください。
ミュートを入れている場合は打面・フロント面の両側にバランスよく触れるよう配置させましょう。
- 手に力が掛かるポイントまでボトルを締める(ボトル・フックがカチャカチャしない程度)
- 1度踏んでみて音の太さや胴鳴りを確認する
- 音の太さが足りない時はフロント側へ周り、フロントのボトルを回して張っていく
緩すぎるとアタック音だけが「ぺちぺち」と鳴っているだけで、胴鳴りが聞こえづらくなります。
逆に張りすぎるとアタック音が小さくなり、ぼやけたサウンドになってしまいがちです。
ヒットした時の「バチン」と胴鳴りの「ドン」が、自分好みのバランスで鳴るように張りましょう。
スネア
スネアはスネアサイド(裏面)にスナッピーが付いていますが、調整する時は取り外しましょう。
スネアサイドの中央を指で押した時に凹むか凹まないかの、絶妙な加減が基準です。
ちなみに一般的に、打面よりきつく張ります。
またスネアの場合は打面の音を均一にしなくてはいけません。
まずはリムを辺りを指で叩いて、緩くなっていないか確認してください。
スネアベッドと呼ばれるスナッピーの取り付け部分は緩みやすいので、少しきつめに締めましょう。
音を均一にするためにヘッド中央を指で押さえながら軽くボルトの辺りを叩いて、確認しながら張っていきます。
サウンドの余韻を強くしたい時はスネアサイドを緩めに、弱くしたい時はきつめにしましょう。
タム
タムは2つのタム・タムとフロア・タムがあります。
基本的には打面と裏面を同じ音にチューニングしますが、それができたら好みの音に調整していきましょう。
まずは基本の音に慣れることから始めてみてください。
パワーを出したい時は裏面を緩めに、キレが欲しい時は裏面を打面よりきつめにします。
ドラムのチューニングキーのおすすめ
TAMA(たま)のチューニングキー6560は、従来からある最もスタンダードなモデルです。
耐久性に優れコストパフォーマンスも高く、初心者にもおすすめでしょう。
ドラム奏者なら、ほとんどの人が1度は使ったことがある製品だと思います。
まとめ
今回はドラムのチューニング方法の基本を、簡潔に紹介しました。
ドラムを始めたばかりの方から苦手意識を持たれがちなドラムのチューニングですが、基本的なやり方・コツをつかんでいるうちに必ず、自分の好きなサウンドとやりやすい手順は見つかります。
この記事を参考に、まずはベーシックなチューニング方法を学んでみましょう!