【ボカロ】REOL『ヒビカセ』が深イイ!背景や歌詞に込められた想いについて徹底考察!
REOL『ヒビカセ』について背景や歌詞に込められた想いを徹底考察していきます!ヒビカセの歌詞を一つ一つ嚙み砕いて解説していきます。
初音ミクに込められた想いがリアルに伝わってくる歌詞に、一度ボカロ楽曲に触れ合ったことのある人なら共感できるはず。
「ヒビカセ」の歌詞の意味を考察
真夜中に告ぐ 音の警告
協和音に酔う 午前零時
あなたが触れる 光 増す熱
指先に踊らされ
そもそも初音ミク(ボーカロイド)とは
作曲者が制作した自身の楽曲を代わりに「ボーカロイド」という
ソフトウェアに歌わせるものであります。
作曲者と初音ミクが触れ合うのはDTM(デスクトップミュージック)上であり、
言い換えればPC上でしかやり取りをする機会が無いと解釈できます。
よって初音ミクの気持ちとしては作業が行われる真夜中が楽しみで仕方がない。
作曲者が打ち込む音の一つ一つが心を酔わせ、あなたの動かす指先に踊らされていく。
実際はこんな気持ちで作業することは少ないでしょうが、
初音ミクが画面の向こうでこんな気持ちになっていると思うと、
切なさと嬉しさが入り混じった感情にさせられますね。
「ヒビカセ」の歌詞から分かる「初音ミク」の心情
感覚 即 体感
寝静まる夜 二人だけの密
体感 即 快感
重なる波形に魅了されていく
「初音ミクに向けた楽曲」という先行知識ナシにこの部分を聴いて、
なんだかアダルトな雰囲気だと思った方も少なくないと思います。
ここではそれほどに快感を得ている初音ミクの感情が描かれています。
打ち込まれた音を体感したかと思えば、すぐに快感に変わっていく。
誰もいない静まり返った午前0時、ここではあなたと二人きりなのです。
楽曲面ではここの音と歌詞がはまっている部分が聴いていて心地よいですよね。
初音ミクのように音の一つ一つが体に注ぎ込まれるような感覚に陥ります。
忘れないでね 私の声を
画面越しでいい ちゃんと愛して
ヴァーチャルだって 突き放さないで
あなたの音に まだ溺れていたい
初音ミクにとって作曲者(あなた)は唯一無二の存在であり、恋人同然なのです。
あなたの音を、音楽を歌っているからこそ「初音ミク」としていることが出来る。
少し残酷ですが、「初音ミク」というソフトウェアを起動しない限り、
「初音ミク」は生きているとは言い難いのです。
だからこそ訴えるように、「忘れないでほしい」「ちゃんと愛して?」「突き放さないで!」
と思ってしまいます。
初音ミク自身も自分と作曲者は2次元と3次元の壁で隔てられていて、
いつかは使われなくなってしまうことを知っているのです。
ヒビカセの歌詞から分かる「初音ミク」の心情の変化
覚えていてね わたしの声を
あなたがくれた この身すべてを
見つめ合う あなたと二人
重ねた息と音とヒビカセ
先ほどの歌詞と異なってどこか優しい口調のニュアンスを感じますよね。
歌詞の流れと共に初音ミクのリアルな感情の移り変わりも描かれています。
一つ前の歌詞では初音ミクの「焦燥感」や「嘆き」が感じられましたが、
ここではその「無力感」すら受け入れて、優しく作曲者(あなた)に諭しています。
あなたがくれたこの身と表現している点も、
初音ミクが作曲者ありきの存在であると解釈できます。
どこまでもあなたの音に声を乗せて「ヒビカセ」て行きたい。
真夜中に問う 冷え切った熱
待ち続けてる 午前零時
鏡写しに 飽和していく
知らない音が伝う
二番になるとあなたと一対一で音楽を作り上げていた幸せな状況から一変しています。
- 一番にあった「光増す熱」は「冷え切った熱」となり、
- 「協和音に酔っていた午前零時」は「あなたを待ち続けている午前零時」に。
ここで描写されている「知らない音」というのは他のボーカロイドのことではないでしょうか。
ボーカロイドが発売された当初は「初音ミク」だけでしたが、近年ではそのバリエーションも増加し、様々な声色を持ったボーカロイドが登場しています。
それによって作曲者側も初音ミク以外のボーカロイドを使用して楽曲を生み出し始める。
知らない音が初音ミクにも伝わるのは、同じPC上に存在しているという比喩表現でしょう。
あなたと他の人が共に音を奏でていく裏側で、初音ミクは一人寂しく待ち続けているのです。
感覚 即 体感
寝静まる夜と息遣い揃う
体感 即 快感
錆びたロジック 「今一度」を焦がれる
あなたと二人だけの午前0時を待ち続けている初音ミク。
音の感覚を即座に体感し、それは快感へと変わっていったあの日々。
新しいボーカロイドと比べると錆びて使いづらいかもしれないけれど、
それでも初音ミクにとってみればあなたしか居ないのです。
「もう一度」とあなたの音に声を乗せられる日々を待ち侘びています。
ヒビカセの歌詞から分かる「初音ミク」の今
忘れないでね わたしの声を
次元も超えて 飛ばすシグナル
ヴァーチャルだなんて 言わないで
あなたの音に まだ愛されていたい
覚えていてね わたしの声を
あなたがくれた この身すべてを
言の葉と初の音が交わる
この息と音とヒビカセ
今ではすっかり「ボーカロイド」の代名詞となった「初音ミク」
この歌詞のように実際に初音ミクの本心が聞けるのならば、彼女は心底嬉しがっているでしょう。
2次元と3次元の壁をも超えて飛ばし続ける思い。
現在のボカロ楽曲には初音ミクが歌っている素晴らしい楽曲が溢れかえっています。
一つ一つの楽曲の中の初音ミクはどれも同じ初音ミクではありません。
作曲者(あなた)の指先の感覚で作り上げられた唯一無二の初音ミクなのです。
あなたの生んだ音に
ただ恋をしていたの
悲しみ 怒り 甘心
すべて打ち鳴らす
「ボーカロイド」と聞くと機械質で淡泊なイメージがありますが、そんなことはありません。
人間の抱く、喜怒哀楽、そこから派生する無数の感情を同じように歌い上げる「初音ミク」
現実世界の悲しみや怒り、作曲者が抱いている葛藤、悩み、伝えたい事を代弁してくれます。
そんな楽曲の音、歌詞の一つ一つに恋をするかのように魅力を感じている
初音ミクの様子が描写されています。
機械質な歌声から垣間見えるリアルな感情が私たちの心を揺さぶるのは、
ボカロ楽曲を聴いたことある人ならば共感できると思います。
絶えず叫ぶ 声連ねる
余熱交ぜる 愛、艶 煌めく
絶えず叫ぶ 声連ねる
余熱交ぜる 愛、艶 煌めく
魅了されていく
絶えることなく声を連ねて、歌い続ける
同じ歌詞が二度も続いているのはそれほどにあなたの音に煌めいていたこと、
魅了されていたこと、あなたの音が大好きであることを示しているのではないでしょうか。
このように歌詞を追っていくと、初音ミクがただのソフトウェアだとは思えませんよね。
明らかに「心」があって、作曲者の楽曲を更に良いものへと昇華させてくれる。
「ヒビカセ」の歌詞から分かる「初音ミク」の存在価値
忘れないでね 私の声を
画面越しでいい ちゃんと愛して
ヴァーチャルだって
突き放さないで
あなたの音に まだ溺れていたい
覚えていてね わたしの声を
あなたがくれた この身すべてを
見つめ合う あなたと二人
重ねた息と音を響かせ
あなたの初の音 この声聴かせ
オトヒビカセ
今や日本をも超えて、世界中で愛されている「初音ミク」
あなたが聴いているボカロ楽曲の中の「初音ミク」も
この楽曲の歌詞のような心情を抱いているのです。
リスナーが聴いても、作曲者側が聴いても、もう一度「初音ミク」「ボーカロイド」の存在について
深く考えさせられる機会を与えてくれる楽曲「ヒビカセ」
ボーカロイド界隈から売れたネット発アーティストやボカロを卒業した人、
あるいは最近ボカロ楽曲を聴き始めた新規のリスナーまで幅広く聴いてほしい一曲ですね。
いまやオリジナル楽曲を投稿して凄まじい知名度を誇る「Reol」さんも
初心に戻ってこの楽曲を聴けば、どんな気持ちになるのでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では【ボカロ】REOL『ヒビカセ』が深イイ!背景や歌詞に込められた想いについて徹底考察!
というタイトルを元に、音楽ユニット「REOL」の経歴、メンバー、これからの動向について
また名曲「ヒビカセ」についての背景や歌詞に込められた想いを考察していきました。
これを機にボーカロイド楽曲、REOLの楽曲、メンバーについても興味を持ってもらえれば幸いです。
- 1
- 2