トランペット用ミュートのおすすめ5選!【消音/種類】
トランペット用ミュートですが、何を購入すべきなのか困っている方が多いのではないでしょうか?ミュートは単純に消音器として使用するものと、変音器として使用するものの2通りあり、更に種類が分かれます。選び方も含め、おすすめのトランペット用ミュート5選をまとめました。
トランペット用ミュートとは?
楽器における「ミュート」は騒音問題などを防ぐために消音器(弱音器)として、または音色を変えた演奏をするために変音器として使用するもので、トランペット用ミュートもまた同様です。
クラシックはもちろんジャンルを問わず、特に音色を変えるために用いるミュートは、トランペット奏者ならば必ず1つ持っているでしょう。
さまざまなメーカーが販売しており種類も豊富なため、何を購入したらよいか迷ってしまうかもしれません。
今回はトランペット用ミュートのおすすめ製品5選を、選び方を含めて紹介します。
トランペット用ミュートの選び方
基本的にトランペット用ミュートは、その種類によってサウンドや用途が変わってきます。
その種類はいくつかありますが主に見れらるタイプを紹介しますので、自分が使いたいシーンやジャンルなどに合わせて選んでみるとよいでしょう。
トランペット用ミュートを選ぶ基準と種類①:消音器
消音器として使用されるミュートは「プラクティスミュート」「練習用ミュート」「消音ミュート」と呼び、騒音問題などを防ぐためのものです。
プラクティスミュートを購入する時は「消音の効果が高いか?」はもちろん「音程をコントロールしやすいか?」「吹き心地がよいか?」の3点を、選ぶ基準にしましょう。
消音効果においては完全に音を消すことは難しいですが、夜中に吹いても迷惑にならない程度のものもあるようです。
しかしプラクティスミュートは吹いた時の抵抗感が強く、音程も変わりやすいため、無理に合わせようとすると吹き方が変になります。
この状態で長く練習すると悪い癖がついてしまい、通常の状態で吹いた時に良い演奏ができなくなってしまうかもしれません。
周囲の使用者の声やインターネット上のレビューなどを参考に、できるだけミュートを付けていない状態の吹き心地と近いものを購入するとよいでしょう。
トランペット用ミュートを選ぶ基準と種類②:変音器
変音器として使用されるミュートはトランペットのサウンドを変える効果があり、表現の幅を広げてくれます。
非常に奥が深く種類によってサウンドが変わるので、どういった音を出したいかに合わせて購入してみてください。
ちなみにミュートの底が真鍮製・コパー製・アルミ製のどれかによっても、サウンドが大きく変わります。
硬い金属的な音を希望するのであれば真鍮製を、対して柔らかい音ならコパー製を、限りなく金属的な音を希望するならアルミ製を選びましょう。
トランペット用ミュートの種類(1):ストレートミュート
もっとも多く使用されているのがストレートミュートで金属が共鳴する、鋭くて平べったいサウンドです。
もともとは「ピアニッシモ」のように小さな音を演奏するために開発されたものですが、アクセント・スタッカートなどを際立たせたい時にも使われます。
ベルに差し込むタイプの、壺のような形をしたミュートです。
トランペット用ミュートの種類(2):カップミュート
カップミュートはジャズやブルースなどのソロや、他楽器とのアンサンブル、複数のトランペットでのソリ(合奏)で主に使用している奏者が目立ちます。
ストレートミュートと比較すると金属的な印象が少なく、若干こもったサウンドです。
明確な金属音を望むのであればストレートミュートを、控え目な音を望むのであればカップミュートを選ぶとよいでしょう。
なおカップ部分を取り外せるので、別のミュートとして使い分けることも可能です。
トランペット用ミュートの種類(3):ハーマンミュート
ハーマンミュートは「ワウワウミュート」の別名を持ち、個性的なサウンドを楽しめるミュートです。
吉本新喜劇で使用されている『Somebody Stole My Gal』のトランペットはこのミュートを装着しています。
コミカルなサウンドで、テレビ番組や演劇の効果音(SE)などに使われることも多いです。
中心部に穴が開いており、これを左手で開閉することによってサウンドに変化を付けます。
カップミュート同様、筒状の部分を抜くことによって別のミュートサウンドを演奏することも可能です。
トランペット用ミュートの種類(4):プランジャーミュート
フランジャーミュートは特に古いジャズ・ブルースの演奏でよく見られ、身近なところだと芸人の加藤茶のギャグ「チョットだけヨ」でも使用されています。
ベルに蓋をするようにかざし、さらに左手でふさがり具合を調整しながら、うねっているような音を出すためのミュートです。
完全にふさぐと音が変わったり出なくなったりするため、少々コツが必要になります。
トランペット用ミュートの種類(5):バケットミュート
バケットミュートはバラードの演奏や、歌モノの楽曲(歌唱が目立つ曲)で伴奏をする際に主に使用されています。
ソフトながら厚みがあるため柔らかい雰囲気の楽曲に合い、主旋律を支えるためにも重宝されるミュートです。
他の種類のものより音がこもっており音量もないため、使用する際には1つ1つの音を、ややはっきり吹くように心がけましょう。
形状はバケツのようで、中に入った綿の量を調整して音質を変えます。
トランペット用ミュートのおすすめ5選
さまざまなトランペット用ミュートの種類とそのサウンドについて分かったら、次は具体的に販売されている製品を見ていきましょう。
おすすめのものを、5つ厳選して紹介します。
おすすめのトランペット用ミュート①:YAMAHA SB7X
こちらは消音器として使用するミュートで単三電池を使用し、吹いた音をイヤホンで聴きつつ練習できます。
プラクティスミュートは抵抗感が強いものが多いですが、こちらは通常の時と近い感覚で吹けると評判です。
他のミュートと比較すると消音効果も圧倒的で、本格的なプラクティスミュートを購入したいのであれば、こちらがおすすめといえるでしょう。
YAMAHA ヤマハ サイレントブラス トランペット・コルネット用 SB7X
参考価格: 17,500円
吹き心地 | ★★★★★ |
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コントロール | ★★★☆☆ |
音の抜け | ‐ |
種類 | プラクティスミュート |
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ミュートの底 | ‐ |
おすすめのトランペット用ミュート②:Tom Crown GEMINI
Tom Crownが販売している定番のストレートミュートを、さらに進化させてできた製品です。
大きな音量と豊かな響きに定評があり、音の立ち上がりもスピーディーになっています。
Tom Crown GEMINI トランペット用 ストレートミュート ブラスエンド
参考価格: 7,980円
吹き心地 | ★★★★☆ |
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コントロール | ★★★★☆ |
音の抜け | ★★★★★ |
種類 | ストレートミュート |
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ミュートの底 | コパ―・アルミ |
おすすめのトランペット用ミュート③:Denis Wick 5531
Denis Wickのミュートは本格的に利用したい人からの信頼度も高いですが、こちらも品質・サウンドともに非常に評価が高いです。
やや大きくて重たいですが、カップの部分がスライド式になっており便利な作りになっています。
スタンダードなミュート音を求めているのであれば、こちらが最適といえるでしょう。
デニスウィック(Denis Wick) トランペット用 ミュート カップ 5531 [並行輸入品]
参考価格: 7,800円
吹き心地 | ★★★★★ |
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コントロール | ★★★★★ |
音の抜け | ★★★★☆ |
種類 | カップミュート |
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ミュートの底 | アルミ |
おすすめのトランペット用ミュート④:THarmon コパー
Harmonはハーマンミュートの代表ともいわれているメーカーであり、世界的に信頼されています。
こちらはコパ―製ですがアルミ製のものもあります。
他のハーマンミュートと比較するとコンパクトさにはやや欠けますがその分、響きがよいです。
おすすめのトランペット用ミュート⑤:NEW STONE LINED 108A
バケットミュートの定番製品であり、サウンドの美しさに定評があります。
使いやすく装着も簡単な、安定のモデルです。
ニュー・ストーン・ライン トランペット用ミュート ヴェルベット・トーン 5インチベル用
参考価格: 4,417円
吹き心地 | ★★★★★ |
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コントロール | ★★★★★ |
音の抜け | ‐ |
種類 | バケットミュート |
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ミュートの底 | ‐ |
まとめ
今回はトランペット用ミュートのおすすめ製品5選を、ミュートの種類から考える選び方も含めて紹介しました。
お話した通りミュートには消音器として使うもの・変音器として使うものの2通りに分かれ、変音器として使うものは更にどのような音にしたいかによって種類が分かれます。
この記事を、自分が求めていたトランペット用ミュートを見つけ出す参考にしてみてくださいね。