【初心者向け】バイオリンの基本の持ち方と弾き方のコツを紹介!
バイオリンが弾けるって憧れますね。でも子供の頃から習っていないので無理って思われていませんか?最近は大人の趣味の一つにバイオリンを選ぶ方が増えています。ここではバイオリンの持ち方や弾き方のコツをお伝えします。
弾き方を参考にして素敵な趣味にしてくださいね。
最近は大人の趣味で音楽を選ぶ方が増えてきました。その中でもバイオリンはちょっと敷居が高い感じがします。趣味でバイオリンが弾けるとかっこいいですね。ここではそんな初心者の方に基本の持ち方や演奏のちょっとしたコツをお伝えします。
バイオリンはどんな楽器?
バイオリンは弦楽器の中で高い音域を出すことのできる楽器です。
バイオリンの大きさですが、弦楽器は規格があるわけではなく職人さんの手作りなのでおよそ大人が使うフルサイズのバイオリンでは全長は約60㎝、ボディーサイズは36㎝ぐらいです。
バイオリンの本体の構造は表板、裏板、側板で中を空洞にした木材の箱のような本体に4本の弦が張っています。その他には木の棒と馬の尻尾から作った弓があります。
演奏方法は弓の毛の部分に松脂を塗ってこすって音を出す奏法や直接指で弦をはじいて音を出す奏法などがあります。
4本の弦は昔は羊の腸を使って作ったガット弦の使っていましたが、耐久性がないのと、温度や湿度によって変化しやすく音程が定まりにくいので、今はスチール製のものが多くなっています。
右下にはあごあてがついていて、ここに顎をのせて肩と顎に挟んで構えて弾きます。
バイオリンはソロ演奏はもちろんのことオーケストラでも一番高音の弦楽器として重要な役目があります。
またクラシック演奏だけではなく、ポピュラー音楽にもジャズにも、またカントリーミュージックなどの民族音楽でも活躍する楽器です。
基本のバイオリンの持ち方・構え方
バイオリンは弾いている姿も美しく憧れます。でも普通あまり使わない体のフォームをしています。
左手は伸ばしてひねるという形、筋肉痛になりそうに感じます。
また楽器を顎に挟んで弾くため顎も痛くなります。
バイオリンを弾く方には必ずと言っていいほど左顎にアザができています。
しかし上手な演奏者は必ず持ち方、構え方がきれいです。
姿勢を見ただけで上手いかそうではないかわかるほどです。
どのように持つとより美しく上手く演奏もできるのでしょうか?
ここでは持ち方、構え方のコツをお伝えします。
バイオリンの持ち方<左手>
この方の言われるようにまず最初は正しいバイオリンの持ち方をマスターしましょう。
超初心者の方はまず鎖骨に楽器をのせて挟むことです。
力任せに抑え込むと無駄な力が入って左手の動きに影響を及ぼします。
肩には必要以上に力を入れず顎は引くイメージです。
楽器は下がらず肩の高さに保つことが重要です。
左手は弾く時奏法によってはビブラートをかけたり、ポジション移動で頻繁に移動しますので腕や手でしっかり持つのではなくて肩と顎でしっかり固定しておくことが大事なのです。
基本のバイオリンの持ち方<右手>
バイオリンを持つというと楽器を持つ左手の方に注目しがちです。確かに左手は「ドレミ」という音程を作る重要な役目があります。
でも忘れていけないのは右手の持ち方も同じように重要だということです。上手く持たずに無駄な力が入っていると長時間の演奏はできません。
また音程を決める左手と音質を決める右手の両方で素敵な演奏につながります。
初心者の時から右手のいい持ち方、構え方を身につけましょう。
この動画では弓の持ち方をまずは鉛筆を使って形を身につけて慣れてきたら実際に弓を持つことを勧めています。
最初に覚えたことを後から修正するのは大変なので、この方法で正しい持ち方をしてくださいね。
バイオリン演奏時の姿勢
座った状態でのバイオリンの構え方
椅子に座る時はこの画像のように椅子に浅く座りましょう。ソファーに座るように深く背もたれにもたれるように座ると腕も動かしづらくなります。
体と背もたれの間にすきまを作り背筋を使って背中をまっすぐに保って演奏します。
楽譜を見る場合も譜面台が低すぎると猫背になってしまいますので、ちょうどいい高さに合わせましょう。
足元もドレスで見えにくいですが、安定しやすいように少し開いておきます。
立った状態でのバイオリンの構え方
バイオリンのソロ演奏の場合はほとんど立って弾きます。この画像のバイオリニスト、五嶋みどりさんは世界で活躍している方です。とても美しい姿勢ですね。
立っている場合でも背筋を使って立っていて、足は肩幅に開いて安定させています。
演奏中に体重移動をさせることが多いので、体重移動がしやすく美しい姿に魅せ、ダイナミックで、勇ましい姿も思わせます。
バイオリンの弾き方
ボーイングの弾き方
楽器や弓を正しく持てるようになったら、初心者の方が次に練習することは右手の動かし方です。
バイオリンの奏法は弓で楽器に張ってある弦をこすって弾く奏法、「arco(アルコ)」と主に右手の人差し指で直接弦をはじく奏法「pizz(ピチカート)」があります。
ここでは弓でこすって弾く奏法についてお伝えします。
弓の根本から先に向かって動かす「ダウン」と弓の先から根本に向かって動かす「アップ」を使って演奏します。音の立ち上がりがはっきりするダウン奏法とだんだん音が大きくなるアップ奏法、合わせてボーイングといいますが、動かし方はアップもダウンも一緒で弓は弦に対して垂直90度に構えて動かします。
慣れないうちは弓の先になるにつれて角度が変わったり、弾く弦によって鳴らしにくいこともあることでしょう。しかし演奏に重要な右手のボーイングをしっかりマスターしましょう。
初心者の方はドレミを決める左手が難しいと思われると思いますが、実は上手な演奏のコツは右手のボーイングにあると思ってください。
バイオリンの練習する時は毎回必ず最初に左手を押さえない開放弦でのボーイング練習をしてください。
意識をしなくてもきれいな軌道のボーイングができることが素敵な演奏の近道です。
バイオリン、右手の弾き方①
ボーイングの技法は何種類かあります。
ここではお勧めの練習の手順をお伝えします。
①全弓
弓の長さの全部を使ってゆっくり同じ弦のダウンとアップを繰り返します。
あればメトロノーム♪=60、なければ秒針の速さで4拍ずつダウン弓、アップ弓を繰り返します。
この練習の気をつけるポイントは同じ速さで弓を動かすことです。特にダウンとアップが変わるところで速くなったり遅くなったりしないことです。また弓がいつも弦に対して90度を保っていることも重要です。一番基本の動きなので練習のはじめにいつも準備練習として取り組むといいですね。
4拍で安定してきたら3拍、2拍、、1拍で折り返してみましょう。弓の速度が速くなりますので弓の軌道を一定にすることがコツです。
②半弓
次に弓で弾く位置を変えてみましょう。
弓の根本、弓の中央、弓の先です。
弓の中央は弾きやすいですが、弓の根本(元弓)、弓の先(先弓)になると力の加減が変わってきますね。また手首を柔らかく弾くことが重要です。実際の曲ではよく使うので慣れておきましょう。
バイオリン・右手の弾き方②
右手の弾き方の基本練習の移弦という違う弦を弾く弾き方をしてみましょう。
この動画の6分過ぎからですが、弾く弦によって肩や手首の位置、弓の傾け方の違いがあります。
上手くいかないと違う音が鳴ったりしますので、実際の演奏の時も大切な鳴らし方になります。
何度も開放弦から練習をして体で覚えると実際の曲の中でもうまく弾けるようになります。
一弓で一音から始め、一弓で二音、四音と増やしてみましょう。
スラーやスタカートなど弾き方を変えていろいろな弓の使い方の技法をマスターしましょう。
左手の弾き方
バイオリンの左手はドレミなどの音程を決める重要な役目があります。
ギターのようなフレットがありませんので、くりかえし練習して体得しましょう。
半音と全音の違いを指と指との間隔で弾き分けます。ちょっとした指の傾きなど数ミリの違いで音の変化が起きますので耳でよく聞いて練習しましょう。
左手の人差し指の位置でファーストポジション、セカンドポジションなどいろいろなポジションがありますが、初心者の方はまずはファーストポジションをしっかり練習しましょう。
このような運指表なども売られていますので初めての時は活用してもいいでしょう。ですが最終的には頼りすぎずに自分の耳で運指できるように練習しましょう。
その他の左手の技法
ビブラートの技法
次に少しステップアップした技法をお伝えします。
この動画の先生は「音階練習がだいぶん身につきスムーズに行えるようになってから始めてください」と言われています。
ビブラートはどんな奏法かというと、弦を押さえている指を揺らすように動かして音程を微妙に変えることによって音色を豊かにする鳴らし方です。
音程がまだ定まっていない時にトライすると音程がさらに定まりにくくなるので、基礎が固まってからトライすることをお勧めします。
しかしこの技法は実際に曲を演奏する時は必須の奏法なので、ぜひトライできるように練習してくださいね。
トリルの技法
その他の技法にトリルがあります。
これも実際曲を弾くようになると出で来る奏法です。
もともとの音符を飾るために素早く音を弾く装飾音符の種類の一つで特に長い音を弾くときにただ伸ばすだけではなく元の音と隣の音を何度も素早く繰り返す奏法です。
ただでさえ速く指を動かすことは難しいですがトリルは隣の音を何度も繰り返すので指がつりそうになります。
でも長い音はただのばすだけではなくトリルを入れることによってより華やかな印象になるので、バイオリンの曲のなかでのよく使われる奏法の一つです。
コツはもとになる音をしっかり押さえるのですが、力を入れすぎないことです。
是非トライしてみてくださいね。
まとめ
バイオリン演奏のコツ、いかがでしたか?
どの楽器も楽器を習得することは一足飛びにはできずコツコツ練習することが大事です。
しかし最近は大人になってからバイオリンに取り組む方はは増えてきています。
素敵な曲を弾くことを目標に基礎練習から楽しみながら取り組んでくださいね。