高橋一生さんも参加されたジブリ名作「耳をすませば」のキャスト陣をご紹介

「耳をすませば」の舞台になったのが多摩市の聖蹟桜ヶ丘です。劇中に登場する電車や地球屋のモデルとなった喫茶店などが点在し、実際に雫や聖司が歩いた場所などを追体験することが出来ます。また、聖蹟桜ヶ丘駅のメロディーは本作の劇中歌でもある「カントリーロード」が採用されており、より「耳をすませば」の舞台を身近に感じることが出来ます。

映画のファンならば、一度は訪れてみたい聖地のひとつなのではないでしょうか。

ここからは、「耳をすませば」に登場するキャラクターの声優陣をご紹介いたします。本業が声優ではない方もキャスティングされているのがジブリ映画の特徴なので、知ってみると面白い発見があるかもしれません。

「耳をすませば」の主人公。中学3年生で大人しめの性格。読書好きな性格で、図書館で借りた本をきっかけに本作が始まります。また、劇中で描いた物語は、2002年に公開されたアニメ映画「猫の恩返し」の原作となっているという設定があります。

月島雫を演じたのは、声優の本名陽子さん。ジブリ作品では「おもひでぽろぽろ」にも出演し、主な代表作としては『ふたりはプリキュア』の美墨なぎさ/キュアブラックや『機動戦士ガンダム00』のスメラギ・李・ノリエガなどがあります。また、本作のエンディングである「カントリーロード」も本名さんが歌唱されております。

雫と同じ中学の3年生。将来はヴァイオリン職人を目指しております。雫と同じく読書好きであり、雫に気付いてもらうために図書カードに何枚も記入していたことを後に明かします。

天沢 聖司を演じているのは、現在俳優として活動されている高橋一生さん。高橋一生さんは、このほかにも声優としてNHKBS4Kで放映されたアニメ作品『ムーミン谷のなかまたち』でスナフキン役を演じられております。最近、高橋一生さんを知った方は、本作で若い頃の一生さんの演技に触れてみてはいかがでしょうか。

雫の父親で市立図書館に勤務しております。雫の理解者でもあり、姉妹原価の際には、雫のやりたいことを優先させて仲裁しました。

演じられたのは「知の巨人」という異名を持つジャーナリストでノンフィクション作家の立花隆さん。1974年に雑誌『週刊文春』にて「田中角栄研究～その金脈と人脈」を掲載し、田中角栄退陣のきっかけを作った人物として知られております。立花隆さん自身にとって唯一のアニメ出演作品となっております。

雫の姉で大学1年生。母親代わりに家事などをこなし、劇中では雫を起こしたり、成績を気にかけたりと世話焼きな一面を覗かせています。

演じているのは、女優の山下容莉枝さん。様々なドラマに出演するなど女優としても活躍しており、ジブリ作品には本作と「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」と3作品にも出演されております。

地球屋の主人で聖司の祖父。優しい性格で雫や聖司の理解者でもあります。劇中では、西老人が経験したバロンを巡る物語なども展開されます。

演じられたのは、俳優の小林桂樹さん。戦前から俳優活動をされ、戦後には森繁久彌さん主演の「社長シリーズ」に全編秘書として出演し、人気を博しました。アニメでは本作のほかにもディズニー映画『わんわん物語』の主人公・トランプなども演じられておりました。

西老人がドイツから貰ってきた猫の男爵人形。通称「バロン」。雫の描いた物語にも登場し、2002年に公開されたアニメ映画『猫の恩返し』でも再登場するキャラクターです。

演じられているのは、俳優の露口茂さん。刑事ドラマの金字塔『太陽にほえろ！』の山村精一警部補、通称山さんを演じ人気を博しました。声優としては、本作以外にも多数のラジオドラマに出演された経歴があります。

上記の出演者以外にも、高山みなみさん、飯塚雅弓さん、ジブリ作品のプロデューサーを務めた鈴木敏夫さん、イラストレーターの井上直久さんといった多様な出演者がキャスティングされております。

ジブリ作品というとファンタジックな世界観が思い浮かびますが、この「耳をすませば」は非常に甘酸っぱい青春ストーリーがとても魅力的な作品となっております。思春期頃に誰もが経験したモヤモヤなどが包含されていて、見終えた後にはすがすがしい気持ちになる、そんな一作となっております。

皆様ももう一度「すきなひと」に会いに行ってみてはいかがでしょうか。