高橋一生さんも参加されたジブリ名作「耳をすませば」のキャスト陣をご紹介
1995年にスタジオジブリから公開されたアニメ映画「耳をすませば」。2020年には実写映画化されることが発表されたこの作品の声優には、現在、ドラマなどで活躍中の高橋一生さんなどが出演されております。そこで、今回は耳をすませばの声優さんについてご紹介します。
ジブリの代表的な名作アニメ映画「耳をすませば」
日本が誇るアニメスタジオ「スタジオジブリ」。宮崎駿さん、高畑勲さんら、有名アニメクリエイターや監督が在籍し、「風の谷のナウシカ」をはじめ、様々なアニメ映画を世に送り出してきました。2020年現在も精力的に活動されており、2023年には新作アニメ映画「君たちはどう生きるか」の公開が予定されております。
今回は数あるアニメ作品の中で、現在ドラマなどで活躍中の俳優・高橋一生さんが主演声優を務めた作品「耳をすませば」についてご紹介いたします。
「耳をすませば」の原作紹介
「耳をすませば」は1989年から雑誌『りぼん』にて連載された柊あおいさんの漫画が原作となっております。映画版と漫画版ではいくつかの差異が見られますが、大筋は同じ展開となっています。
また、1995年には田中雅美さんの小説版がコバルト文庫から出版され、こちらは映画版と漫画版を合わせたようなストーリー展開となっております。
2020年には「耳をすませば」の実写映画化が発表
「耳をすませば」は、2020年1月に実写映画版が制作されることが決定し、9月18日の映画公開を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により海外での撮影が困難となり、公開が延期となり来年の4月21日の公開を予定しております。
内容は、原作を再現した「あの頃」と、オリジナル展開となる「10年後」の二部構成になっているとのことです。出演者には、主人公の月島雫役をドラマ「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」などで主演を務めた清野菜名さん。雫の同級生である天沢聖司を「侍戦隊シンケンジャー」で初主演を務め、「梅ちゃん先生」などに出演した松坂桃李さんが予定されております。
「耳をすませば」あらすじ紹介
読書が好きな中学3年生の月島雫は、ある時、父親の月島靖也が勤める図書館へと訪れました。そこで借りた本の図書カードにはどれも「天沢 聖司」という人物の名前が記入されていることに気付きます。
この天沢という人物がどんな人物なのか思いを馳せる雫は、夏休みに入ると、友人の原田夕子から依頼されていた「カントリーロード」の和訳した歌詞を渡すも、雫はあまり納得しませんでした。その後、遊び半分で書いた「コンクリートロード」という歌詞を見せ笑い合い、さらには夕子の好きな雫の同級生である杉村という野球部員が好きであるという恋バナで盛り上がりました。その帰り道、雫はベンチに本を忘れたことに気付き、公園へと引き返しました。すると…
そこには、見知らぬ青年がベンチに座り雫が借りた本を読んでおりました。青年は雫の事を知っているようで「コンクリートロードはやめた方がいいと思うよ」と告げ、その場を去りました。雫は突然の出来事に唖然としつつも、その言葉を思い出し、コンクリートロードの歌詞を捨ててしまいました。
またある時の事、雫は父へ弁当を届けに図書館へと電車で向かっておりました。すると、電車内に少しぽっちゃりとした野良ネコと遭遇します。このネコに興味をひかれた雫は、下車した後もネコの事を追いかけ、細い路地へと迷い込みました。そして、その路地を抜けた先には…
「地球屋」という不思議な店が現れました。入店すると、そこは様々な楽器やクラシック家具などを取りそろえたアンティークショップだったのです。店主である西司朗から様々な品物を紹介しているうちに、雫はある人形に興味を持ちました。
それは、「バロン」というネコの人形で、男爵のような姿をした不思議な雰囲気を纏った人形です。また、雫は西から古いからくり時計などを紹介してもらっている時に、父へ弁当を届ける約束を思い出し、慌てて店を後にしました。
図書館へ急いでいると、また、あの青年がやってきました。というのも、雫が忘れたお弁当を届けに来てくれたのです。この時にも、少し嫌味を言われ、雫は不貞腐れながら、図書館で本を読んでおりました。そして、その図書カードには例の「天沢 聖司」の名前が記入されていました。
夏休みが明け、新学期が始まるも雫は「天沢 聖司」のことが気になっています。そこで、職員室で先生に天沢とは誰なのか聞いてみると、なんと同じ学校で同学年であることが分かりました。雫は正体が判明しそうになる前に、職員室を慌てて飛び出しました。すると、廊下で例の青年にすれ違うも、無視されてしまい、雫はまたも腹を立てます。
その夜、夕子が泣きながら雫へと電話してきました。夕子は意中の杉村から、ラブレターを渡したその男子への返事を催促されたことにショックを受けてしまったのです。翌日、雫は杉村に呼び止められ、夕子が休んだ理由を問われました。雫は杉村の鈍感さにいら立ち、夕子が杉村を好きであることを告げてしまいます。それを聞いた杉村は、自分は雫が好きであることを告白。雫は、驚きのあまりその場を立ち去ろうとしますが、杉村は返事を求めます。
そして、雫は杉村に対し、ずっと友達であり、その関係はこの先も変わらないという事を告げ、自宅へと帰りました。
自分の鈍感さに嫌気がさした雫は「地球屋」へとやって来ました。まだ店は閉まっており、玄関先にいたあの太った猫に話しかけていました。すると、あの青年が店へとやって来ました。実は、この青年は西の孫だったのです。
青年は猫を「ムーン」と呼び、店内へ雫を案内しました。青年はこの地球屋の地下でヴァイオリンの製作をしていたのです。その出来を眺めていた雫は、青年に演奏をしてほしいと頼むと、演奏の代わりに歌ってほしいと言われ、2人が知っている「カントリーロード」の和訳を歌いました。
そこへ西老人がやってきて、西老人の仲間と一緒に合奏が始まりました。そして、雫はこの青年がこれまで憧れてきた「天沢 聖司」であることを知ります。聖司は雫を家へと送り届ける途中、ヴァイオリン職人になるためにイタリアへと留学するという話を雫にしました。
翌日、聖司はイタリアへ行く許しを親から得たという話を雫へ打ち明けます。そして、図書カードで雫の事を知っていたという話を屋上でしていると、他の同級生たちもその話を盗み聞きしておりました。
帰宅後、友人である夕子の家にやってきた雫は、夢へと進んでいく聖司と対照的に、目標を見つけられていない自分に劣等感を抱いておりました。そこで、夕子の勧めもあり、実力を確かめるという意味で、「物語」を書くことを決心します。
その題材として選んだのが、あの地球屋に置いてあった猫の人形である「バロン」です。雫は西老人から「物語が出来たら、最初に読んでもらう」という条件の下、物語を執筆し始めました。
イタリアへと旅立った聖司を見送ると、雫は一心不乱に物語を執筆しました。その結果、中間テストで大きく成績を落としてしまったことを姉と母にとがめられてしまいます。ですが、父は雫のやりたいことをやらせてみようと仲裁し、その場を収めました。そして、物語が完成し、西老人の元へとやってきました。
物語を読んだ西老人は褒めてくれたものの、作品の出来に納得がいかない雫は本当の感想を求めました。西老人は、未熟な作品ではある物の時間をかけてその才能を磨いてみることを優しく諭しました。雫はその言葉を聞き、溜まっていたものを吐き出すかのように泣きました。
その後、2人で夕食のうどんを食べている時に、西老人は物語が完結したことを称えつつ、バロンにまつわる物語を話してくれました。その物語は、雫が描いた物語ととてもよく似ていて、雫は不思議な気持ちになりました。そして、帰宅後、雫は再び受験と向かい合うことを家族に宣言しました。
翌朝、雫が窓の下を見るとイタリアから帰国した聖司が手を振っていました。聖司は雫に見せたいものがあると言い、自転車で高台へと連れていきます。そして、2人で朝日を見ながら、お互いの夢について語り合いました…