メトロノームの使い方を紹介!【使う意味/練習方法】
歌や楽器の練習時に使われる道具であるメトロノーム。学校の音楽室で見たことはあっても使い方を知らない人も多いのではないでしょうか。メトロノームにはどんな効果があるのか?また、具体的な使い方や豆知識などをまとめてご紹介します。
メトロノームの使い方
練習初期での使い方
初めて曲を練習する段階では、メトロノームの速さを楽譜の指定テンポよりも遅くしてみましょう。
どのくらいのテンポにするか、合わせ方は楽器の習熟度に合わせて適宜設定すると良いと思います。
ピアノの場合、いきなり弾き始めずにメトロノームの拍に合わせて楽譜を指で追ったり、指でリズムを叩いたり、鍵盤を軽く触るのもいいかもしれません。
リズムが細かかったりあやふやなところはこの段階で克服しておきましょう。
練習中期~後期の使い方
曲に慣れて来たら徐々にメトロノームの速さを上げて演奏してみましょう。先に書いた通り、この段階ではまず指定テンポでしっかりと演奏できることが重要です。
特に、「どこで自分が遅れるのか」「逆にテンポが走りがちになるのか」など、自分の演奏のクセを見極め、テンポの合わせ方を体得することも大事です。
指定テンポで安定した演奏ができるようになったら、自分なりに感情を乗せて演奏してみましょう。基本のテンポがしっかりと体に入っていれば不自然な演奏にはならないと思います。
メトロノームを使った練習での注意点
メトロノームを使うのはあくまでも練習のためです。メトロノームを使った練習で重要なのはテンポをキープすることではなく、テンポを体に覚えさせることです。
しかし、テンポから外れないために窮屈な演奏になってしまっては本末転倒です。最終的にどういう演奏を目指すのかをしっかりと意識し、テンポにとらわれすぎず自由な演奏になるよう心がけましょう。
メトロノームで演奏する曲がある?
実は、メトロノームを楽器として使用する曲があります。ハンガリーの作曲家、リゲティ・ジェルジュの「100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック」という曲です。
100台のメトロノームを演奏台に設置した後、全てのメトロノームを50~100程度の範囲でバラバラに目盛りを設定します。
そして可能な限り同時に全てのメトロノームを最大振幅でスタートさせます。
100台のメトロノームがバラバラのテンポで動くとほぼノイズのような、グシャグシャの音が鳴り響きます。
弱まったメトロノームが次々に止まり始めるとそれぞれのメトロノームの音が個別に聞こえるようになってきます。
最後に残ったメトロノームが数回音を鳴らして停止し、演奏は終了となります。
いわゆる現代音楽に属する手法の曲ですが、興味のある方は聞いてみてください。ダイジェスト版ですが、演奏の様子を確認できる動画をご紹介しておきます。
メトロノームの使い方・まとめ
メトロノームの使い方、意味や効果などをご紹介しました。上手く使えば楽器の練習にとても有効なツールです。
ぜひ、上手に活用してください。
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それではメトロノームの使い方を解説していきます。