歌詞の作り方にはコツがある!作詞の基本をご紹介
急に歌詞を書けと言われも、作り方は誰も教えてくれません。作詞は作曲と比べると基本的に自由ですが、ポエムや作文のようなものを歌詞とは呼べないようです。どうしても思いつかなくて、手が止まってしまい困っている方にも役立つ、歌詞の作り方のコツと基本を紹介します。
歌詞ってどうやって作ってるの?
初めての方も普段書いている方も、メロディはすぐに思い浮かぶのに歌詞に行き詰まることは多いのではないでしょうか?
メロディ先行の場合の作詞は特に、ある程度の縛りが出てくるため書きはじめるまでに時間がかかることがありますよね。
また期限付きのものだと更に焦ってしまって、よけいに思い浮かばなくなってしまうものです。
そのような時に歌詞の作り方のコツを押さえておくと、完成も早くなりますしクオリティも上がるでしょう。
今回は歌詞の作り方のコツと基本を紹介します。
歌詞を作る時の流れ
作詞において、書きはじめる前に曲の土台を作っておくことが大事です。
思いついたまま綴っていくアーティストも中にはいますが、作詞家たちのほとんどはまず歌詞の土台から考えます。
ただのポエム・日記のようなものと作詞家の詞の違いは、ほとんどの場合この土台がしっかりしているかどうかと言われているようです。
歌詞の作り方①:テーマを決める
歌詞を書く上で「この曲で何を伝えるか?」をはっきりさせておくことは、とても大事なことです。
これがはっきりしていないと、何を書いていいのか分からなくなってしまうでしょう。
テーマの決め方ですが、たとえば最も定番な恋愛ソングを書きたいのであれば、その恋愛ソングは失恋をテーマにするのか結婚をテーマにするのかなど決めてください。
どうしてもテーマが決まらない場合は、最近自分が考えていることや感じていることを、直観でいくつか紙に書いてみましょう。
好きな言葉や最近聞いて耳に残っている言葉から、どんな歌詞にするかテーマを決めるのもよいです。
好きな映画やアニメなどをテーマにするのも、ひとつの手でしょう。
大まかでよいので、その曲において何か絶対的にブレないテーマを1つはっきりさせてください。
歌詞の作り方②:5W1Hを設定する
英語の授業でも習った方は多いかと思いますが5W1Hとは「When」「Who」「Why」「What」「Where」「How」のことです。
時間・登場人物・時間・場所やシチュエーション・ストーリーの結末などを、明確に設定してください。
5W1Hがはっきりしていると、書き進めている時に迷いがなくなります。
歌詞のオチまで先にしっかり考えておくとよいです。
明確にした全てを歌詞の中に組み込む必要はなく、あくまで自分の中で明確にさせておくことが大切になります。
むしろ書く必要がない場合も出てくることもあるでしょう。
矛盾がないことがあくまで大切で、あとは聴いている人が考察する楽しさを提供するために、情報を書きすぎないのも大切です。
作詞の基本・コツをご紹介
歌詞を書くより先に作るべき土台を踏まえたら、次は書き方を知りましょう。
具体的にどうやって書いたらよいのか、特に初めての方はわからなくなってしまうと思います。
歌詞はポエムではありません。
口語のイントネーションとメロディの上がり下がりが合致しているか、口語と比べて違和感がないかまで考えられて作られている楽曲も以前は多くありました。
最近はそういったこともあまりなくなりましたが、歌詞の書き方は基本的に自由ではあるものの、何でもいいわけではありません。
次のことに注意しながら、書き進めていきましょう。
歌詞の作り方の基本・コツ①:連想法を使う
作詞技術を上達させたいと思っている方は、この「連想法」を日頃からノートなどで練習しています。
連想法とは字のまま、連想する方法のことです。
連想法の勉強は、ひとつの単語をノートに書いてその単語から連想できる言葉を次々に書き出していくことでできます。
たとえば「母」と紙に書いてみて下さい。
その周りに「母」から連想できる単語(たとえば「エプロン」「子ども」「ふるさと」「料理」「大地」など)を、たくさん書きだしてみましょう。
ひとつの言葉からたくさんの言葉を連想することは、作詞において非常に大事な技術となります。
いつも同じ言葉ばかり使っている人の詞は手抜きに見えたり、どこかつまらなく思えてしまったりしますし「歌詞を書いてみたはいいが、フレーズの音と言葉が合わなくて不自然な気がする」という場合も、この連想法が役立つでしょう。