歌詞の作り方にはコツがある!作詞の基本をご紹介
急に歌詞を書けと言われも、作り方は誰も教えてくれません。作詞は作曲と比べると基本的に自由ですが、ポエムや作文のようなものを歌詞とは呼べないようです。どうしても思いつかなくて、手が止まってしまい困っている方にも役立つ、歌詞の作り方のコツと基本を紹介します。
歌詞の作り方の基本・コツ②:倒置法を使う
歌詞は作文や会話ではないので、わかりやすさや文法よりも音の響きや世界観が大事になります。
単語の順序を入れ替える「倒置法」が使えることを、頭に入れておきましょう。
「あなたに、ありがとうと言いたかった」という作文のようなフレーズも「あなたに言いたかった ありがとう」と置き替えることで、音数がハマらなかった問題が解消されることもありますし、メロディによって「ありがとう」が強調されることがあります。
歌詞の作り方の基本・コツ③:流れで言葉をのせて歌う
歌詞のないメロディを作る時、瞬間的に思いついた言葉をのせて歌を録音する方法はよく用いられます。
この中からハマっている言葉を見つけて、全体の歌詞を完成させていくアーティストはかなり多いです。
自分の瞬間的な感覚で作られた歌というのは、実は一番キャッチ―で聴いている人も覚えやすく、不自然じゃないものになります。
小さい子どもがよく既存曲の替え歌を好きなように歌っている、あのような感じです。
一度リラックスして、ただ自分の瞬間的な感覚に身をゆだねて歌ってみましょう。
歌詞の作り方の基本・コツ④:客観視を大事に
作詞は主観ばかりだと、押しつけがましいものになってしまいがちです。
誰かの目線に立って作詞しましょう。
一度歌詞を書き終えたら、必ず時間をおいてから見直すのは絶対です。
聴き手が何を求めているのかを考えていると、どういう情報を入れる必要があるのか、どの情報を省いたほうがより多くの人が楽しめる歌詞になるのかが見えてきます。
どうしても思い浮かばない時に有効的な方法
書き方はわかっているが、それでもどうしても思いつかない時はありますよね。
そういう時は一度放置して頭がクリアになるまで待つのも手ですが、期限が迫っている時などはそうもいかないでしょう。
いくつか、どうしても歌詞が思いつかない時に有効な方法を紹介します。
歌詞が思い浮かばない時にすること①:手紙を書く
曲を聴いてテーマがはっきりした後にやると効果的なのは、手紙を書くことです。
メロディは一旦置いておいて、誰か・何かに想いを綴ってみましょう。
あとはその手紙を先ほど紹介した連想法・倒置法を使ったり、書かれた情報を減らしていきながら歌詞に変えていきます。
頭の中が散らかっていて、何をしたらよいのかわからない時というのはどうしても手が止まるものです。
想いを紙に書き記すということで頭がクリアにもなるので、手紙を書く方法は一石二鳥になります。
歌詞が思い浮かばない時にすること②:物語を書く
どうしても書けない時に「今の自分に、特に書き表すような想いはない」という方には、物語を書くことがおすすめです。
BUMP OF CHICKENの『ラフ・メイカー』や、浅川マキ(作詞は寺山修司)の『裏窓』などが例にあげられますが、その曲のPVを作るような感覚で自分なりの物語を考えてみるのもよいでしょう。
映像が浮かぶ歌詞というのは、そこから想像される主人公の心情などを思わせることが多いです。
たとえば雨が降っている光景は、主人公が悲しい・泣いていることを表しているのかもしれません。
ドアを閉めるという行為が、心を閉ざすという意味の歌詞になることもあります。
物語の5W1Hとオチを考えて、歌詞を書き進めていきましょう。
歌詞が思い浮かばない時にすること③:アンサーソングを書く
そもそもテーマ以前に何ひとつ思いつかない時は、自分の好きな曲のアンサーソングを書くのがよいです。
自分が好きな既存曲に対して、自分だったらどう思うのかについて書いていきましょう。
アンサーソングだけではなくて、好きな曲の続きを書くのもよいです。
その物語の2人がその後どうなったのか、自分なりに考えてみましょう。
ただし既存曲をもとに詞を描く場合はその曲の歌詞をそのまま抜粋すると、大好きだったはずの曲の著作権を侵害することになります。
自分の好きなアーティストたちが、自身の心を削って書いた歌詞だということを、くれぐれも忘れないようにしましょう。
まとめ
歌詞は時代の流れによって、その書き方や使われる言葉が変わってくるようです。
今回紹介したことが基盤にあることを頭に入れた上で、たくさんの曲の歌詞に注目して毎日を過ごしてみましょう。
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