ユーフォニアムとはどんな楽器？音色や曲の例を紹介！

ユーフォニアムは主に吹奏楽で見かける金管楽器のことで、チューバを小さくしたような見た目をしています。

吹奏楽アニメ『響け！ ユーフォニアム』が話題になったため以前より知名度が上がったものの、トランペットやホルンなどと比較すると目立って取り上げられることが少なく、名前すら聞いたことがなかった方も多いのではないでしょうか？

重さは生後1ヶ月～2ヶ月の赤ちゃんくらいで、抱きかかえながらマウスピースに息を吹き込み、ピストンを押して演奏します。

生まれたのは1840年代と管楽器の中では割と新しいため、古いクラシック曲で使用されていることが少ないです。

ところが今、アニメなどの影響からユーフォニアムがどのような楽器なのか、気になっている人の声が多く聞こえるようになりました。

今回の記事では、数多くの魅力を持っているユーフォニアムが、どのような楽器なのか紹介します。

ユーフォニアムを購入する際には、YAMAHA・Besson・Willsonの3つのメーカーからチョイスするとよいでしょう。

管楽器は高額なものが多いですが、リーズナブルなユーフォニアムだと30万円ほどの値段で購入可能です。

ユーフォニアムは中低音域を奏でる楽器であり、オーケストラや吹奏楽団にいるだけで、全体の音のバランスがとてもよくなります。

ピストンが3本と4本のものがありますが、この数の違いは運指をスムーズにするためのもので、どちらの音域も基本的に変わらずトロンボーンと同じです。

基調は吹奏楽部の基本音階である「B♭」になります。

深みのある柔らかい音色が特徴的です。

ユーフォニアムを知るには何と言っても「どのような音か？」「どのようなラインを演奏する楽器なのか？」を、聞いて確認する必要があるでしょう。

実際にユーフォニアムが使われている楽曲の例を紹介します。

曲名：パントマイム
作曲者：フィリップ・スパーク

吹奏楽の楽曲の中でも、ユーフォニアムのための作品を多く作曲しているフィリップ・スパークの『パントマイム』は非常に有名です。

ユーフォニアム奏者であれば、知らない人は少ないのではないでしょうか？

曲名：ハーレクイン
作曲者：フィリップ・スパーク

『ハークレイン』はブラスバンドの伴奏、もしくはピアノ伴奏にユーフォニアムがメインの旋律を主に奏でている楽曲です。

こちらも非常に有名な作品で、後半部分では特にユーフォニアムの低音の力強さを感じられます。

曲名：ボギー大佐
作曲者：ケネス・アルフォード

この楽曲は吹奏楽やクラシックをあまり知らない方でも、聞き覚えがあるのではないでしょうか？

イギリスのマーチ王の異名を持つ、ケネス・アルフォードの名曲です。

この中でユーフォニアムは特に重要な役割をしており、高音域が目立つクラリネットやフルート、ピッコロなどのサウンドをしっかり支えています。

曲名：Song for Ina
作曲者：フィリップ・スパーク

こちらもユーフォニアムのための楽曲を多く世に送り出している、フィリップ・スパークの作品です。

ユーフォニアムの代表曲ともいわれており、ゆったりとしたシンプルなメロディが心地よい1曲です。

亡くなった知人の叔母を想って書かれました。

曲名：皇帝
作曲者：マルセル・ケンツビッチ

こちらは非常に難易度が高く、冒頭からスピード感のあるユーフォニアムの音が、非常に強いインパクトを生み出している楽曲です。

日本のユーフォニアム奏者である外囿祥一郎のために、マルセル・ケンツビッチが書き下ろしました。

今回は音色や、楽曲の例を含めてユーフォニアムがどのような楽器なのか紹介しました。

豊かな音色のユーフォニアムは、オーケストラや吹奏楽などの全体のサウンドを豊かにする、実はとても存在感の大きい楽器です。

今回の記事をきっかけにユーフォニアムについて知り、この楽器の魅力的なサウンドをとことん堪能しましょう！