ロックの種類をジャンル分けして紹介!
幅広いジャンルの音楽の中でも根強いファンが多いロック。
一口にロックといっても、その中に更に細かいジャンルがあります。
特徴的な曲想や奏法などでカテゴリーがわかれています。
時代背景や社会情勢などによっても姿形を変えてきたロックの種類について。
順に紹介しましょう
ロック種類のジャンルは多い
「ロック」と聞くと、思い浮かべるイメージは「ギターの多いサウンド」「激しいリズム」「力強くビートの効いた曲調」など多種多様だと思います。
ロックは、その時代、国(主にアメリカとイギリスに有名アーティストが多い)により、色々なジャンルがあります。
ムーブメントにより、一つのジャンルが台頭すると、それが更に発展進化したり、全く新しいアプローチのものが生まれたりして来ました。それらを累計すると、ロックの分類は膨大な数になります。
そこで、今回はロックの分類を紹介していきますが、創生期から1970年台辺りまでのものを一覧にてご紹介します。
ロックの種類をジャンル分けして紹介
ロックンロール
1950年台、アメリカに於いては、リズム&ブルース(R&B)が原型のようなダンスミュージックが盛んでした。
これを、バンド編成や、そこにピアノやサックスなどをフューチャーして演奏するスタイルで、「ロックンロール」とも呼ばれました。これは「パーティー」などを意味するスラングだったという説もあります。
最初にこのスタイルで頭角を現したのは、リトルリチャード、チャックベリーなどの黒人アーティストです。白人で大いにブレイクしたのが、有名なエルビス.プレスリーです。彼のようなジャンルは「ロカビリー」と呼ばれることもあります。
ブルースロック
黒人アーティスト、BBキングなどによる「ブルース」は、ボーカルとアコースティックギターという編成が主なるものでしたでした。
1960年台を過ぎると、白人アーティストにより、アコギではなく、エレクトリックギターが中心になり、歌の合間の長いインプロヴィゼーションがフューチャーされるスタイルに注目が集まり出します。
これらが「ブルースロック」といわれるようになりました。
黒っぽいブルースのフィーリングを持ちつつ、エレキのハードなサウンドでくり出されるアドリブソロが、注目を集めました。そのプレイで、人気を博したアーティストが多数います。
ハードロック
進化してきたロックは、より激しい曲調となり、ギターのサウンドは、ひずみ(ディストーション)具合が増し、より大音量で奏でられるようになり、派手な速弾き奏法も繰り出されます。
また、曲中では「リフ」という、繰り返し使われるリズムパターンがあります。
ディープ.パープルの「スモークオンザウォーター」や、「ブラックナイト」の出だしなどは有名なリフです。
これらの特徴を併せ持つものが「ハードロック」と呼ばれます。このジャンルではボーカリストの表現も、激しくシャウトするものが多くあります。
また、曲調もアップテンポで、疾走感溢れるナンバーが目立ちます。
プログレッシブロック
1960年後半ごろから、若者の反骨精神の象徴であったロックが、ビートルズなどの影響により、大衆的な存在となり、多くの若者たちにも聴かれるようになりました。
そして、幼少期からクラシック音楽教育を受け、高度な音楽スキルを持った者たちが作り上げる新しいサウンドが生まれます。高度なパッセージ、現代音楽のような変拍子、クラシックの組曲のような、長い構成感のある楽曲は、従来のロックとは異なる革新的なものなものでした。
これらの特徴を持つものは「プログレッシブロック」と呼ばれます。
パンクロック
1970年台中盤、ロンドンやニューヨークで生まれたジャンルの一つです。既成道徳概念や、権力を否定し、反体制的、個人主義を謳う歌詞が多いです。
演奏は、技巧的というよりは、気持ちをストレートにぶつけるといった形が特徴的。
コード進行や、曲構成もシンプルで、メッセージ性の高い歌詞は、思春期の若者たちの共感を呼びました。
これらの特徴を持つサウンドは「パンクロック」といわれ、音楽のみならずファッションでもムーブメントを起こしました。
ヘビーメタル
ややもすると、定義が「ハードロック」と同じくくりになる場合もありますが。
「ヘビーメタル」には、特徴的なことがいくつかあります。
違いのひとつは、ハードロックより、激しいサウンドで、ギターサウンドの「歪み具合」がより強いものが多いことです。
また、バロック調のロマンティックな曲調、がなり立てずメロディアスに歌うボーカル、クラシカルな雰囲気さえ漂う長いギターソロなどといった「様式美」を持ちます。
これらの要素を持つものは「ヘビーメタル」と呼ばれます。
ロックのジャンル別代表アーティストと参考曲
ロックンロール
チェック・ベリー、リトル・リチャード、また白人ではなんといっても、エルビス・プレスリーが有名ですね。
エルビス・プレスリーの大ヒット曲をご紹介しましょう。
エルビス・プレスリー「Hound Dog」
ブルースロック
あまりにも有名なアーティストですが、クリーム(エリック・クラプトンの在籍していたバンド)、そして伝説のギタリストでもある、ジミ・ヘンドリックスの曲をご紹介しましょう
クリーム「クロスロード」
ジミ・ヘンドリックス「パープルヘイズ」
パンクロック
セックスピストルズや、ラモーンズといったアーティストのナンバーが有名ですね。
ピストルズの代表曲をご紹介しておきましょう。
Sex Pistols 「Anarchy In The UK」
ハードロック
レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、エアロスミスなど、バイブルのようなアーティストたちの名盤がたくさんありますが。
筆頭にあげられる代表曲をご紹介します。
ディープパープル「ハイウェイスター」
レッドツェッペリン「移民の歌」
ヘビーメタル
ジューダス、プリースト、エアロスミス、メタリカ、ガンズ&ローゼスなどロックフリークたちがこぞってコピーすることも多いジャンルですね。
ガンズ&ローゼスのナンバーをご紹介しましょう。
Guns N' Roses 「welcome to the jungle」
プログレッシブロック
キング.クリムゾン、イエス、ピンクフロイドなど素晴らしいバンドが沢山ありますが。
E L&Pの代表曲をご紹介します。
全盛期のキース.エマーソンのオルガンプレイがとにかく神がかり的に素晴らしい!。
この「タルカス」の冒頭曲「イラプション」は、現在、バトル系などのゲームミュージックを作っている作家にとってはバイブルのような名曲です。
変拍子、組曲のなかで多数繰り返されるモチーフ使いは、現代音楽をも彷彿とさせます。
EL&P「タルカス」
ロックのジャンルまとめ
今回は、ロック創生期〜1970年台あたりまでのものを中心にご紹介しました。
「ロック」の分類は、他にも多数あり、またアーティスト達も時代の流れとともに作風が変わって来たりもしています。
音楽は、社会や時代とともに「現在進行形」で動いています。
かつてのロックレジェンド達に大きな影響を受けた新進気鋭アーティスト達が「これから」を作っていくことでしょう。
それではロックの種類についてジャンル分けして紹介していきます。