グランドピアノのサイズ一覧とサイズによる違いは!部屋にあうサイズはどれ?

グランドピアノを買いたいけどサイズが大きいし部屋に置けるか心配、という方は多いですよね。こちらではグランドピアノのサイズについて解説しています。グランドピアノを置くのにどのくらいの部屋があれば良いか、ご参考になさって下さい!

記事の目次

  1. 1.グランドピアノのサイズの種類
  2. 2.グランドピアノのサイズによる違い
  3. 3.グランドピアノを購入する際にサイズに注意しよう
  4. 4.グランドピアノのサイズについてまとめ

グランドピアノのサイズの種類

グランドピアノ サイズ
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グランドピアノを購入しよう、と思ったとき、まず気にするのがそのサイズ、そしてお部屋の広さとの兼ね合いですよね。

グランドピアノ、と聞くとアップライトのピアノより寸法が「大きい」というイメージがあると思います。しかしグランドピアノの中にも実は大きさ、サイズの違いがあります。

YAMAHAのグランドピアノでは、C1~C7まで、7種類のサイズを展開。カワイでは8種類の大きさ、サイズがあります。

  高さ 間口 奥行 重量
ヤマハ C1X  101cm 149cm 161cm 290kg
ヤマハ C2X 101cm 151cm 173cm 305kg
ヤマハ C2XCP 101cm 149cm 175cm 310kg
ヤマハ C3X  101cm 149cm 186cm 320kg
ヤマハ C5X  101cm 149cm 200cm 350kg
ヤマハ C6X 101cm 154cm 212cm 405kg
ヤマハ C7X 101cm 155cm 227cm 415kg

参考としてヤマハのグランドピアノのサイズ、大きさや間口、重さ、寸法などを表にしてまとめました。

どちらも、小型のものだと奥行きが160センチくらいのものから、最大のもので230センチくらいのものまであります。重さは300kgくらいから400kgくらいです。アップライトのピアノが大体200kgくらいなので一番重さがあるグランドピアノとの差は分かっていただけるかと思います。

グランドピアノのサイズによる違い

弦の長さが違うと音も違う

グランドピアノ サイズ
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グランドピアノの奥行が長いと、それだけ弦の長さも長くなります。

弦の長さが長いと、その分音の深みも出てきますし、文字通り「奥行きのある」音が出ます。コンサート会場のようなところでは大きなグランドピアノが置いてあることが多いですが、音の深みや響きが断然違いますし、聴いている方も、そして弾いている方にとっても気分が良いものです。

家や部屋の中ですと空間そのものの大きさがあまりないので感じづらいかもしれませんが、それでもアップライトのピアノよりは音が良いと感じることができると思います。

ただし、グランドピアノの大きさが大きいほど、つまり弦の長さが長いほどに音も大きくなりますので防音面では気を付けましょう。

鍵盤の長さが違うので表現の幅が広がる

グランドピアノ サイズ
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ピアノのサイズが大きくなると、鍵盤の長さも長くなります。実際に目に見えている部分は同じなのですが、隠れている部分が長くなっています。

鍵盤は、長いほどに、弾いている人の指先の力具合がよく伝わっていきます。ですから音の細かい強弱がつけやすく、表現力に違いがでてきます。おそらく、ご自分で弾いていても音の違いはすぐわかると思いますし、そうすると弾くのも楽しくなりますね。

また、トリルなど指の早い動きにも鍵盤が長いほうが対応力が高いですから、なめらかに弾きこなせる、というのもあります。

側板の厚みが違うと強度が保てる

グランドピアノ サイズ
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ピアノのサイズが大きくなるとピアノの側板(がわいた)も厚くなります。側板が厚くなることでピアの強度を保つことができ、安定することができます。そして、中身の振動がグランドピアノ内に伝わりやすくなるので、音の響きや深みがより増します。

グランドピアノを購入する際にサイズに注意しよう

それでは、実際グランドピアノをご自宅で購入する際、どういったことに気を付ければ良いか、見てみましょう。

お部屋にあったピアノのサイズを選ぼう

グランドピアノ サイズ
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グランドピアノは、単純に3畳のお部屋があれば置くことはできます。上記の、ヤマハのサイズでいえばC1、C2クラスであればおけるでしょう。しかしイスは置けても人が通れるスペースはなく、また、ドアの開閉が内側の場合、開かなくなってしまう可能性もあります。

4畳ほどあると、壁との間にスペースもできるくらいにはなりますし、人も通れます。また、C3サイズのグランドピアノも置くことができます。

4.5畳あれば、C5クラスのグランドピアノも置けるでしょう。しかしピアノのサイズが大きくなると音も大きな音が出ますから、防音対策は十分にするようにしましょう。

ちなみに一般のご家庭でよく見かけるのはお部屋の大きさに関わらずC2、C3のタイプです。

搬入可能かどうか確認しよう

グランドピアノ サイズ
Photo byPIRO4D

グランドピアノの搬入は、戸建ての場合には主に窓から行います。搬入の際は脚やペダル部分を外すので、縦にすると幅はそうとることなく、高ささえあれば入れることができます。

しかしマンションの場合にはエレベーターや階段などの広さも関わってきます。マンション玄関、階段、エレベーターの広さが足りない場合にはベランダなどから、クレーンでつりあげて搬入するケースもあります。

いずれにしても購入の時に、搬入のお話も出ますので、専門店などで相談してみてください。

また、マンションの場合には床の強度が問題になることはほとんどないのですが、戸建てで2階部分に置く場合、床の強度が問題になる場合もあります。上記しましたように、グランドピアノはサイズが大きなものになると400kgになりますので、注意が必要です。

ちなみに住宅の床の「積載荷重」については、建築基準法施行令に規定があり、「1平方メートルあたり180kgの荷重に耐えること」とされています。

グランドピアノのサイズについてまとめ

グランドピアノ サイズ
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こちらでは、グランドピアノのサイズをご紹介し、サイズごとの大きさ、重量などの違いについて解説した他、グランドピアノを購入する際に気を付けるべきことなどをまとめました。

ピアノを弾こう、と思ったとき、グランドピアノというのは誰しもが憧れるものですよね。しかし現実には、部屋が狭くておけない、という問題で諦める方も多いのではないでしょうか。

しかし3畳あれば小型のものであれば置けますし、あながち「夢」で終わらせることもないのかもしれません。

グランドピアノ購入の際、この記事が少しでも参考になればと思います。

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