ブラジルの楽器の一覧を紹介!

ブラジルの音楽を彩る楽器には、どのようなものがあるのでしょうか?この記事では、日本にはあまり馴染みが少ないブラジルの楽器を紹介します。どれも魅力的なものばかりです!サンバやボサノバなど、気分が上がる音楽はどのような楽器で奏でられているのかを見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.ブラジルにはどんな楽器があるの?
  2. 2.おもなブラジルの音楽
  3. 3.ブラジルの楽器一覧
  4. 4.ブラジルの楽器は魅力がいっぱい!

ブラジルにはどんな楽器があるの?

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ブラジルの音楽といえばサンバやボサノバなど、独特なリズム感の曲が多く、聞くだけで気分が上がるという人もいるのではないでしょうか。

ブラジルは欧州の植民地だったことがあります。そういった時代背景から様々な音楽が入り込み、融合して、現在の形になったといわれています。

そんな魅力あふれるブラジルの音楽には、欠かすことのできない楽器がたくさんあります。日本にいると触れる機会はあまりないかもしれませんが、これを機会にどのような楽器があるのか見ていきましょう。

おもなブラジルの音楽

サンバ

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サンバは、誰もが知るブラジルを代表する音楽です。4分の2拍手からなるダンスミュージックで、アフリカの黒人たちが持ち込んだ音楽とヨーロッパのダンスが元になっているといわれています。
サンバは細かいものを含めるとリズムやスタイルが100以上あるといわれており、それぞれに名称がつけられています。

ボサノバ

ボサノバはサンバとジャズが融合したようなリズムが特徴的な、ブラジルを代表する音楽の一つです。ボサノバは1950年に、斬新なメロディが受けて大流行しました。現在はやや廃れ気味になっており、現地では「懐メロ」に位置づいています。

アシェ

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アシェはラテンやヒップホップなど、さまざまな音楽の要素が混ざり合った陽気なリズムが特徴的な音楽で、楽器のほかにも歌や手拍子で盛り上げます。アシェはおもにカポエラの開始に使われている音楽で、カポエラを盛り上げるためにも欠かせません。

カポエラとは?

カポエラとは、音楽とダンスの要素を取り入れた格闘技のことです。2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。踊りの練習を装うために楽器を鳴らすのが特徴的です。奴隷がダンスのふりをして格闘技の練習をしていたことが起源といわれていますが、これには諸説あります。

サンバやブレイクダンスのもとになったといわれています。

ブラジルの楽器一覧

打楽器

パンデイロ

パンデイロはタンバリンによく似た打楽器で、叩き方により高音や低音を調整できます。パンデイロを叩くのはおもに右手の親指ですが、親指の付け根や親指以外の指の腹やなど、それぞれの場所を使ってリズムを奏でます。

スルド

スルドはバスドラムに似ていて、サンバでは低音のリズムを担当する打楽器です。ストラップを使って肩にかけて、演奏するスタイルが一般的です。スルドは片方の手でマレットを持って叩き、もう片方の手は素手で叩きます。素手で叩く目的は、マレットで叩いた時の音質や音程を調整するためでもあります。

タンボリン

タンボリンは15cmほどの小型の太鼓で、パンデイロによく似ています。片手でタンボリンを持ち、もう一方の手に持ったスティックで演奏します。1920年代にビヂという人物がサンバで演奏したことがきっかけとなり、今日ではサンバには欠かせない楽器のひとつとなりました。

アゴゴ・ベル

アゴゴ・ベルは円錐状に加工した鉄板で作られた打楽器です。スティックで叩いて音を鳴らすのが一般的ですが、支点の部分がバネ状になっているものは比較的やわらかいので、素手でも叩けます。

サンバホイッスル

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サンバホイッスルはその名の通り、サンバに欠かせない笛です。左右にある穴を塞いだり開いたりして音を鳴らします。メロディよりもリズムが重要視されており、いかに踊りに合わせられるかが吹き方のポイントです。

体鳴楽器

ガンザ

ガンザは、マラカスのように振って音を鳴らすシェーカーとも呼ばれる楽器です。手のひらサイズのものから30cmくらいの大きなものまであり、サイズが大きくなると音も大きいので、演奏する際は場所を選びましょう。

ヘコヘコ

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ヘコヘコは、金属でできた躯体を金属の棒でこすって音を出す楽器です。ひょうたんで作られた楽器「ギロ」に、非常によく似ています。

弦楽器

ビリンバウ

ビリンバウはひょうたんをくり抜いて作られた楽器で、カポエラの演奏でよく使われています。弦を外側に向けて片手で全体を支えて、調律のための平たい石を弦に添えます。きき手には木製のバチと、カシシというマラカスに似た拳大の楽器を持ち、バチで弦をたたいて音を出します。弓の根本にしつらえた、ヒョウタンでつくられた共鳴器を胸元に向けて、体との距離を調節して音に変化を出します。

カバキーニョ

カバキーニョは、ポルトガルから持ち込まれた楽器がもとになっており、クラシックギターによく似ている弦楽器です。弦は4本からなり、ごく薄いピックを使って演奏します。標準的な調律はD-G-B-DもしくはD-G-B-Eです。これをバンジョーの胴に置き換えて作られたものを、バンジョー・カバキーニョといいます。ぜひ、その違いを見比べてみてください。

ブラジルの楽器は魅力がいっぱい!

Photo byAndrea46

今回は、ブラジルの楽器を紹介しました。紹介した楽器はほんの一部で、まだまだたくさんの楽器があります。ブラジルの独特な音楽に魅了される人もいるでしょう。そんなすてきな音楽は、これらの楽器によって作り出されているんですね!
日本ではまだなじみが薄いですが、魅力的な楽器ばかりです。ぜひ見かけたら、一度手に取ってみてくださいね。

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