【ドラム】初心者向けから経験者向けまで、ドラムスティックを一挙ご紹介!

初心者向けから経験者向けまで、様々なメーカーから数多くの種類が発売されているドラムスティック。材質や形などの特徴を知ると、ドラムスティックの選び方のポイントがわかります。自分のレベルやスタイルに合う最適なドラムスティックはどれ?いくつかご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.自分にぴったりのドラムスティックを見つけよう
  2. 2.ドラムスティックの種類
  3. 3.ドラムスティックの有名メーカー
  4. 4.まとめ

自分にぴったりのドラムスティックを見つけよう

友人からバンド組もうよと誘われ、ドラムを担当することになったけど、ドラムを演奏するには何を揃えればいいのかな?なんて、思った事のあるドラム初心者さんは多いはず。

用意するものですが、ボーカリストはマイク、ギタリストはギター、ベーシストはベース、ドラマーは・・・ドラム?

まぁ、分かりやすく言うとそうなんですが、初心者のうちからドラムセットを全て持っているドラマーはあまりいません。

すべて揃えると相当な金額になります。

ドラムを使うようなバンドとなると、練習はほぼ音楽スタジオや学校の音楽室などになり、そのような施設にはだいたいドラムセットが置いてあるので、自分で用意する必要はありません。

ただし、ドラムスティックだけは消耗品になりますので、貸出はしていませんので自分で用意することが前提となります。

ちなみに、ドラムスティックは日本名は「バチ」、漢字は「桴」が当てられています。

ドラムスティックの事をバチと呼ぶ人は聞いた事がありません。

ドラムスティックは楽器屋さんに行けば買えますし、ネット通販でもすぐ手に入りますが、種類がありすぎて初心者の方はどのスティックがいいのか、メーカーや材質選びから悩んでしまう方も多いと思います。

さて、初心者向けのスティックとはいったいどういったものになるんでしょうか?

初心者向けのスティックとは?

自分の好きなドラマーが使っている同じシグネチャーモデルのスティックを使いたい!

そのお気持ちは分かりますが、初心者の方が上級者やプロ仕様のものを使ったからと言って、上手くなるわけではありませんし、使い方を間違えると手首を痛めてしまったりします。

しかも高いですし、仮に続かなかった事を考えると勿体ない気もしますよね。

他の楽器にも言える事ですが、まずは正しいフォーム、セッティングを安定させ、演奏に馴れるまでのうちは、安価で定番のスティックを使用することをおすすめします。

初心者の方はまずスティック選びから始める事になりますが、太さ、材質、チップの種類に触れながら選ぶポイントをお伝えしていきますね。

初心者向けスタンダードなスティックは「5A」

ドラムスティックは、色々なメーカーが販売しています。

代表的なものだと、TAMA(タマ)、Pearl(パール)など、実にたくさんのメーカーがスティックを販売しています。

そして、太さや長さにも色々なバリエーションがあります。

初心者がスティックを選ぶ場合、まずは一番無難でスタンダードな「5A」というサイズのスティックをお勧めします。

メーカーはどこでもよいですが、とにかく「5A(又は5A相当)の太さ・長さのスティック」を選んでおけば、間違いないです。

5Aというのは各ブランドが標準として売り出しているサイズのことを指し、同じ5Aでもブランドやメーカーによって多少サイズが違ってきます。

つまり、靴や服のサイズと一緒ですね。

試着や試し履きと一緒で、スティックを選ぶ際もしっかり自分の手で持って、重さや叩き心地を確かめる事が重要です。

どの5Aが一番いいのか、迷っている方は以下がおすすめです。

●VIC FIRTH VIC-5A

音楽スタジオのカウンターでも販売しているような超ベーシックなモデル。

楽器屋さんに相談しても、おそらくこのモデルをおすすめされると思います。

●Pearl パール ドラムスティック 110HC

こちらもよく音楽スタジオのカウンターで販売されているのを見かけます。

製品に5Aの記載はないのですが、Pearlの標準スティックといえばこちらになります。

音が出やすいので、初心者や子供、女性でも扱い易いスティックの一つです。

ぜひ参考にしてみてください。

もし5Aじゃ物足りないな、小さいなと感じた方は、太さや長さ、重さを5Aより増やした5Bもおすすめです。

大音量のバンドや、ロックなどに向いています。

逆にもう少し小さいスティックをお探しの方は、7Aがおすすめです。

音量を必要としないジャンル(ジャズ、バラード)や繊細なコントロールを必要とするジャンルで使ってみてはいかがでしょうか?

しかし実際は体格や手の大きさによって適したサイズは変わってきますので、ドラムスティックを触った事のない方は、まずは標準的な5Aタイプから買うのがおすすめです。

材質は「ヒッコリー」がお勧め

スティックの材質は「ヒッコリー」「メイプル」「オーク」などの種類がありますが、ほど良い「しなやかさ」と「耐久性」があり、ド定番の素材になりますので、最初は「ヒッコリー」にしておけば間違いないです。

ヒッコリーとは、北米原産のクルミ科の樹木を指し、ゴルフクラブのシャフトに利用されていた時代があり、ドラムのスティック用として人気がある木材です。

適度な重さ、堅さが特長で、非常に扱いやすくオールジャンルに幅広く使えます。

現在市販されているスティックの大半がヒッコリーで出来ているというほど定番の材質です。

チップの種類について

チップはスティックの最先端でドラムのヘッドやシンバルに直接触れる部分です。

そのためサウンドや打感への影響が大きいパーツになります。

スティックの先を削ってチップを成形するウッドチップと、ナイロン製のチップをつけたナイロンチップの二種類が一般的。

どちらかといえばウッドチップの方が一般的ではありますが、サウンドの傾向がハッキリと違うのでナイロンチップとウッドチップのスティックを使い分けられるようになるのがベストといえるでしょう。

初心者の方におすすめしないスティック

それは、チップレスタイプのスティックです。

ショルダーもチップもなく、両側ともグリップ状になっているスティックで、ドラムスティックと言うよりバチのような感じ。

こちらは、有名ロックバンドのハイスタンダードのドラマー恒岡章氏が使用したことで一躍脚光を浴びたスティックです。

質量があり接地面も大きいためかなりパワフルで豪快なサウンドを出すことができますが、ドラムのヘッドやシンバルへのダメージが強く、傷みが早いため、スタジオやライブハウスで使用することはマナー違反です。

いやいや、自分のドラムセットがあるよ~という方はどうぞ。

物珍しさや面白さ・楽しさを追求して一本持っておく分には全然いいとは思いますが、後々のことを考えれば最初の一本にこういった物を選ばない方が無難です。
 

あともう一つは「ブラシ」のスティックです。

ジャズをやりたい、ブラシを使って大人っぽい演出をしたい、まずは見た目から入りたい!そのお気持ちは分かりますが、サウンドも通常のスティックのように、パン!と出るものではありませんし、使い方を間違えると本当に聞き苦しいため、初心者の方には絶対おすすめしません。

ジャズセッションに参加するときも、まずは使い方を覚えてからにしてくださいね。

これからドラムを始められる皆さんはぜひ頭に入れておいてください!

ドラム歴が長くなったら自分好みのスティックを探してみよう

ある程度叩けるようになってきて、ライブ活動なども増えてきたら、さらなる上達のために、自分好みのセッティングだったり、スティックを使い分けたりできるようになれると良いですよね。

ドラムスティックは様々なメーカーから発売されており、その中でもメーカーや素材、値段などの違いがあります。

こちらでは、おすすめのドラムスティックをいくつかご紹介します。

110HC(Pearl)

110HCは長年パールの代表的なスティックとしてロングセラーを続ける人気モデルで、スティック材として最もポピュラーなヒッコリーを使用しています。

他のスティックよりも短めに作られており、重さや弾み具合も丁度良く、安定感で厚みのある音がすぐに出せますので、初心者~中級者向けのスタンダードなスティックです。

チップの形状は、ボール型やスクエア型など種類があり、値段も1000円前後と大変お求めやすい価格になっているので、まずは気軽に試すことができるのも魅力のひとつですね。

H214-B(TAMA)

最もポピュラーな円筒形のチップを使用し、音のバラつきが少ない構造になっており、耐久性、サウンド、バランス共に最も人気の高いのが、こちらのスティック。

厳選されたアメリカ産の材のみを用い、ウエイトバランスの優れたハイクオリティーモデルに仕上がっています。

汗をかいても滑りづらい材質になっていますので、ライブ中にスティックが飛んでいくのも防いでくれそうですね。

初心者でも安定したプレイができますので、ひとつ持っていても損はないと思います。

5A(VIC FIRTH)

重さが標準的でバランスがよく、握り具合がしなやかで、総合的に使いやすいスティックです。

滑りにくい素材でできていますので、汗をかくのが心配な方にもぜひおすすめです。

グリップの位置確認に、星条旗が目印になるので、フォームをしっかり身につけたい初心者の方に適しているでしょう。

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ドラムスティックの種類

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