【尾崎豊】ガチのファンが選ぶ尾崎豊の名曲・隠れた名曲ランキング15選
まだ26歳という若さで惜しまれながらこの世を去った、伝説のシンガーソングライター尾崎豊。10代にしてデビューを果たし、若者の心の叫びを表現する数多くの名曲を残しました。そんなカリスマ的存在の尾崎豊の名曲15曲をご紹介いたします。
上にあげた10曲は尾崎豊といえば、と言われてすぐに思い浮かべる事の出来る曲ばかりです。しかし、彼にはそれほど知られていない中にも素晴らしい楽曲がたくさんあります。
こちらではそんな、隠れた名曲をご紹介していきたいと思います。
【1位】街角の風の中
『街角の風の中』は1987年にリリースされた6枚目のシングル『核』のB面に収録されているナンバーです。
アルバム『壊れた扉から』を発表後、活動を休止していた尾崎が2年振りに出した新作ですが、実際はこの『核』は過去に『アトミック・カフェ』という反核のイベントの時に作成した楽曲の歌詞をアレンジしたものでした。
ねぇ 今日の僕は運がいい それぞれにあるわけの中
たった一言でも君に 傷つかずにいるなんて
重苦しい曲調で叫ぶ様に歌う『核』とは打って変わって、明るくポップなサウンドで彼のシンガーソングライターとしての幅の広さを感じさせます。
この『街角の風の中』はファンの間でも、隠れた名曲として愛されている素晴らしいナンバーです。
【2位】優しい陽射し
『優しい陽射し』は1992年にリリースされた12枚目のシングル『汚れた絆』のB面に収録されているナンバーです。ラストアルバムである『放熱への証』にも収録されています。これが尾崎の生前最後のシングルとなってしまいました。
大切にしてるけど 壊れてしまうから
夢は夢のままだと 諦めてみて 戸惑うばかりで
意味のない物ばかり 集め積み重ねて
形の無い物が またきっと崩れてしまうから
思い出が静かに 心を包むから
夜に身を委ねて 心偽らず安らかに
何も悲しまないと 暮らしを彩れば
きっといつか 答えは育むものだと気付く
“きっといつか 答えは育むものだと気付く”
とても深い名言が歌詞の中に散りばめられています。間も無く燃え尽きてしまう人の歌と思って聴くと、尚更泣ける楽曲です。
【3位】遠い空
『遠い空』は1988年にリリースされた『太陽の破片』のカップリング曲です。4枚目のオリジナルアルバム『街路樹』にも収録されています。
世間知らずの俺だから 体を張って覚えこむ
バカを気にして生きる程 世間は狭かないだろう
彼女の肩を抱き寄せて 約束と愛の重さを
遠くを見つめるニ人は やがて静かに消えて
いくのだろう
“バカを気にして生きる程 世間は狭かないだろう”と修羅場をくぐって来た、尾崎だからこその名言も出ます。これもまた隠れた名曲だと思います。
【4位】Fire
『Fire』は1990年にリリースされた2枚組アルバム『誕生』に収録されているナンバーです。隠れた名曲というと、どうしてもしっとりとした楽曲を選びがちですが、尾崎らしいノリの良いロックナンバーの中にも隠れた名曲はあります。
おかしな奴だとマトモな振りした奴らに$
笑われ続けていてもいいのさ
何がこの世で一番大切なのかを知っているのはこの俺の方だぜ
だって 自然の醜さを知りながら 心をこめて歌っているんだぜ
“自然の醜さを知りながら 心を込めて歌っている”
まさに尾崎豊という人間を象徴するようなワンフレーズですね。世の中の矛盾と戦いながらも、真っ直ぐな愛を貫くという、彼らしいロックナンバーです。
【5位】きっと忘れない
『きっと忘れない』は1990年にリリースされたアルバム『誕生』に収録されているナンバーです。英題は『HAPPY BIRTHDAY』となっています。彼の唯一のバースデーソングです。
時の流れも見つからなくなるほどに
辛く孤独に過ごした日々もあったさ
だけどいつかはそんな悲しみも報われると
信じて過ごした日々もある
いつも夢を忘れないで 季節の中でうつろう君
探している答えに心が 届かなくても
Happy Birthday いつだって君は大丈夫さ
Happy Birthday 君が好きさ 心をこめて
探している優しさに 君が包まれるように
今日という日を祝おう Happy Birthday to You
この『誕生』というアルバムは第一子である裕哉君が誕生後に作られたアルバムで、新しい生命の誕生を喜び、それがテーマとなっている楽曲が多いので、この『きっと忘れない』も愛する息子に向けての歌の様に思えます。
しかしながら歌詞をよく読んでみると、これは自分自身が誕生して生きてきた事に対する深い感謝の歌の様にも思えます。
とても生き急いでしまった天才ですが、生きるという事に真摯に向き合い、人生に対する愛に満ちた生涯であったのでしょう。
尾崎豊の名曲選、いかがでしたか?
尾崎豊の名曲を少しばかりご紹介いたしました。本当に駆け抜けていった彼の人生ですが、今でも彼の楽曲は多くのものを私たちに与え続けてくれています。
最後に彼の名言を置いていきたいと思います。
『僕はいつでもここにいるから。涙溢れて、何にも見えなくなっても、いつだってここにいるから』