【ドラマ】倉本聰の話題の昼ドラ「やすらぎの郷」は中島みゆきが主題歌でバックアップしていた!

「やすらぎの郷」の主題歌である中島みゆきの『慕情』という曲が、そうとうな話題になっているのをご存じでしょうか?あの名作ドラマ「北の国から」を手掛けた倉本聰の作品「やすらぎの郷」の世界観をバックアップしているようです。中島みゆきの『慕情』を読み解いていきます。

記事の目次

  1. 1.「北の国から」をはじめ、数々の名作を生み出してきた巨匠、倉本聰
  2. 2.倉本聰が手掛けた昼ドラ「やすらぎの郷」とは
  3. 3.中島みゆきのプロフィールはこちら!
  4. 4.中島みゆきが主題歌を手がけて「やすらぎの郷」をバックアップ!
  5. 5.まとめ

中島みゆきのプロフィールはこちら!

中島みゆきは1952年2月23日に生まれたシンガーソングライターです。

日本人なら彼女の名前を知らない人はいないのではないでしょうか?

北海道札幌市出身でデビューは1975年、デビュー前の大学時代には「コンテスト荒らし」と言われたくらい多くの賞を獲得した「超」が付く実力者でした。

デビュー後も、多くのヒット曲を生み出しています。

長年に渡り生み出す作品は全て、オリコンチャートでも上位にランクインしてきました。

演劇と音楽ライブが融合された中島みゆきの舞台「夜会」は毎回多くの人が注目し、どれも発売して間もなくチケットが完売しています。

唯一無二の歌声と、どの曲もハッとするようなリアルで生々しく、深みのある心に刺さる歌詞が素晴らしい音楽家です。

幅広い年齢層の、コアなファンを多く獲得しています。

中島みゆきが主題歌を手がけて「やすらぎの郷」をバックアップ!

「やすらぎの郷」では中島みゆきの楽曲がいくつか使用されています。

特に主題歌である『慕情』は大変な話題になりました。

この楽曲は倉本聰が中島みゆきに「ドラマの主題歌を作ってほしい」と直接以来したものです。

以来を受けた中島みゆきは感激しつつ「戦慄した」と、大変に緊張した旨のコメントを残しています。

倉本聰が手掛けたドラマ『北の国から』でも中島みゆきの曲を挿入歌に起用していました。

これ以来2人は、深い信頼関係にあります。

ドラマ「やすらぎの郷」では中島みゆきと倉本聰の両名が何度か脇役としてゲスト出演しており、このことも話題になっていたようです。

『慕情』は2017年8月23日にリリースされた中島みゆきの45枚目のシングルで、42枚目のフルアルバム『相聞』の中にも収録されています。

『相聞』は2017年11月22日にリリースされ、このドラマの挿入歌に使用された『人生の素人』という曲も入っているようです。

ちなみに2019年9月25日には「やすらぎの郷」の続編ドラマである「やすらぎの刻〜道」の主あ題歌になった『離郷の歌/進化樹』が、両A面シングルとしてリリースされました。

2019年4月18日の第9話の放送から『進化樹』が、同月26日の第14話の放送からは『離郷の歌』がドラマ主題歌として使用されています。

しかし主題歌が『進化樹』になることが公開されていながら、しばらく『慕情』が使用されていました。

このことで中島みゆきの新曲を聴くのを楽しみにしていたファンから、多数問い合わせが寄せられたそうです。

このように多くの理由から話題になった『慕情』

さて中島みゆきが「やすらぎの郷」のために書いた『慕情』がどんな曲なのか、ドラマのストーリーとともに歌詞を読み解いていきましょう。

中島みゆきの「慕情」の歌詞を読解①:目をそらしていた愛

愛より急ぐものが どこにあったのだろう
愛を後回(あとまわ)しにして何を急いだのだろう

主人公は根っからの仕事人間です。

仕事に自分の何もかもを捧げていましたが、いつからかそれが言い訳にもなっていました

「仕事があるからこうしよう」「仕事があるからこれはできない」など言い訳しながら、成功と失敗を繰り返していきます。

しかしそのような中で愛する妻を亡くしてしまうのです。

仕事の成功という、世間的成功を追い求め見つめるべき「愛」から目をそらしていた自分の過去を振り返っています。

「愛を後回しに」というのは、そういった意味が含まれているのでしょう。

中島みゆきの「慕情」の歌詞を読解②:後悔の念

愛する人を失い見つめるべき愛情から目をそらしていた自分に気づいたところで、時間が戻るわけではありません

さらに過去を振り返っても今、自分がどうしたら一番よいのかすらわからないくらい間違った道を歩き続け遠くへ来すぎてしまったことが「振り向く景色」を意味していると思われます。

亡くなった妻に対する後悔の念が、我儘にも溢れている様が描かれているようです。

中島みゆきの「慕情」の歌詞を読解③:死後はどこへ?

海から産まれて来た、それは知ってるのに
どこへ流れ着くのかを知らなくて怯(おび)えた

ここでいう海は、母の喩えになっています。

母という海から人間は生まれるということは、大人になれば誰でもわかることです。

しかし死んだ人間がどこに行くのかは誰も知りません

主人公は愛する妻がどこにいったのか分からず、また自分もどこへ行くのか分からず怯えていることを意味しているようです。

中島みゆきの「慕情」の歌詞を読解④:1人になった2人

生き残る歳月、ひとりで歩けるかな
生き残らない歳月 ひとりで歩けるかな

妻が亡くなり一人になった主人公と、命が尽きどこかで一人になった妻。

自分のこれからと妻のこれからに不安を抱えているようです。

しかしこの歌詞の中は反面、生きていても死んでいても「未来がある」という希望だったり、「前進」というポジティブな意味だったりを感じられます。

中島みゆきの「慕情」の歌詞を読解⑤:出逢いから

限りない愚かさ、限りない慕情
もういちど出逢いから もしもあなたと歩きだせるなら
もういちど出逢いから ただあなたに尽くしたい

ここで曲名の『慕情』というワードが出てきます。

もういちど「出逢いから」という部分を「出逢えたら」にしないところが、中島みゆきの歌詞とドラマの深みを感じさているようです。

「出逢えたら」ではあまりにあっさりした意味になってしまうところを「出逢いから」とすることで、たびたび楽曲中に描かれている主人公の後悔の念と、まさに慕情がありありと表現されているのではないでしょうか?

中島みゆきの「慕情」の歌詞を読解⑥:戒め

少し嬉しかった事や 少し悲しかった事で
明日の行方は、たやすく たやすく
翻るものだから

人の感情はちょっとしたことで変わってしまうものです。

どんなに強い意志があったとしても明日、今日と同じ道を選ぶかはわかりません。

後悔の念や慕情もまたそうです。

だからこそ今の後悔の念や慕情を強く心に刻んでいこうという意味で、楽曲の最後に「もういちどはじめから」というフレーズが繰り返されているのではないでしょうか?

まとめ

Photo byniekverlaan

このように中島みゆきの『慕情』は昼ドラ「やすらぎの郷」の世界観を、より深みのあるものにしているようです。

『慕情』という楽曲が主題歌だったことで、ドラマの内容がより立体的になりました。

「やすらぎの郷」を観たことがある方も観たことがない方も、この記事を読んだ後は更に楽しく観賞できるでしょう。

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