伝統的な中国楽器一覧をご紹介!【弦楽器/民族楽器/中国笛/月琴】

独特な音色を奏でる中国楽器について、皆さんはどれくらいご存じでしょうか?中国の伝統楽器には、弦楽器や管楽器など多くの種類が存在します。この記事では、代表的な中国の伝統楽器である二胡や月琴などについて、形や音色、その特徴などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.中国楽器一覧を紹介
  2. 2.まとめ

日本には琴や三味線などといった古くから伝わる伝統楽器が存在しますが、中には中国から日本に伝来した楽器も数多く見られます。

一方で中国の伝統的な楽器については、近年ではロックに中国の伝統楽器を取り入れて人気を博した女子十二楽坊や、二胡奏者チェン・ミンの活躍により、日本でもその楽器の存在について広く認知されつつあります。

それでは、中国の伝統楽器にはどのようなものがあるのでしょうか?この記事では、代表的な中国の伝統楽器についてご紹介します。

中国楽器一覧を紹介

ここでは、一般的によく用いられている中国の伝統楽器についてそれぞれ詳しくご紹介します。

二胡

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中国伝統楽器の中でも特に有名なものが、「二胡(にこ/アルフ)」という楽器です。二胡は、2本の弦が張られていて弓で弦を擦って音を鳴らす「擦弦楽器」に分類されます。

女声のアルトのような音域で、深みのある音色が特徴的です。

二胡と同じような仕組みになっている弦楽器はまとめて「胡琴」と呼ばれていますが、胡琴の中には音の高低や音色が異なる「京胡」、「坂胡」、「革胡」があります。

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京胡

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京胡(けいこ/ジンフ)」は二胡よりも形が小さく、音域も高くなっています。また、胴も棹も竹でできています。

板胡

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板胡(ばんこ)は、胴が木の板でできている胡琴です。

革胡

胡琴の中でも低音を奏でることができる楽器が「革胡(かくこ/ケフ)」です。

胴の部分が非常に大きく、「中国版チェロ」ともいえる形をしており、チェロと同様共鳴板部分を足で挟んで演奏します。

中国琵琶

琵琶は日本でもよくその音を耳にする弦楽器ですが、中国では「ピパ」と呼ばれてより一般的に用いられており、人気の高い楽器です。中国琵琶ではバチなどの器具は用いず、指に爪を装着して弦を弾いて演奏します。

近年ではギターの奏法も取り入れられていて、独奏曲も数多く作曲されており、民謡や歌を独奏用に編曲したものも多数手がけられています。

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古箏

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中国琴の「古筝(こそう/グーチェン)」は、日本の伝統楽器である「筝」、つまりお琴の祖先ともいえる楽器です。古筝の仕組みは弦を爪で弾いて音を奏でるもので、「撥弦楽器」に分類されます。

現在用いられている日本の筝は13弦が一般的ですが、現代の中国の古筝では21弦のものが多いです。
古筝は最初は5弦から始まりましたが、時が経つごとに改変されて弦の本数が増えていき、漢・晋の時代には12弦、唐・宋の時代には13弦、明・清の時代になると15弦・16弦になりました。

なお日本に筝が伝わったのは8世紀の奈良時代で、唐時代の古筝であったため、今日みられる日本の琴は13弦の姿となっています。

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月琴

月琴
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月琴(げっきん/ユエチン)」は、満月のような丸く大きな共鳴板が特徴的な弦楽器で、ピックで弦を弾いて音を鳴らす「撥弦楽器」です。リュートという弦楽器に似ています。

日本には清代の中国から長崎を経由して伝来し、幕末・明治時代に日本でもよく演奏されていましたが、日清戦争の勃発により「敵性楽器」とみなされ廃れてしまいました。

清代の月琴は繊細な音色でその分壊れやすくもありましたが、現代中国の月琴は頑丈なつくりになっていて音量も大きく、かつての月琴とは異なる楽器となっているようです。

三弦

三弦(さんげん/サンシェン)」は、日本の「三味線」の元祖となる楽器です。文字通り弦が3本貼ってある楽器で、義爪やピックで弦を弾いて演奏する「撥弦楽器」です。三味線とは異なりバチは使いません。

三味線というよりは沖縄や奄美の「三線」に近く、音色も三線と同様重さを感じる音がします。

楊琴

楊琴(ようきん/ヤンチン)」は弦楽器の一種ですが、その演奏方法は少し変わっています。多数の弦が張られていて、それを2本のバチで叩いて音を奏でる「打弦楽器」に分類されます。その仕組みとしては、鍵盤と連動したハンマーが弦を叩いて音を奏でるピアノの親戚ともいえます。

一時期日本でも大ブームとなった「女子十二楽坊」による楽曲でもその音色を聴くことができます。

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楊琴はアラビアやペルシャから中国に伝わって流行したもので、イランの「サントゥール」やハンガリーの「ツィンバロム」など、海外にも似たような仕組みの民族楽器は多数存在するようです。

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中国笛の中でも代表的なものが「笙(しょう)」で、日本の雅楽でもおなじみの管楽器です。

日本には筝と同様8世紀に伝わり、その独特な和音と音色から現代でも宮中雅楽などに欠かせない楽器となっている一方、中国の笙は民族音楽で用いられることが多くその音色も世俗的な響きを持っています。

日本に笙が伝来した8世紀当時は、管の本数が14本・17本・21本のものが普及しており、そのうち日本に伝わったものは17本の管で成っているものです。

近代になると中国の笙はさらなる発展を遂げ、それまで竹で作られていた管を金属製にしたり鍵を取り付けたりして音域・音量を拡張させ、機能性も高くなっています。現代では17本・21本・36本の管で成っている笙が一般的です。大型のものはパイプオルガンのような迫力があります。

また、日本の笙は吹き口がなく楽器に息をそのまま吹き入れる形になっていますが、中国の笙は吹き口が付いています。

まとめ

Photo byfalco

この記事では、中国の伝統楽器について代表的なものをまとめました。あまりその音色を耳にする機会のない楽器が多いですが、近年ではネットの普及などによりその存在も知られるようになり販売もされていて、趣味として嗜む人も増えてきているようです。

この記事を参考にして、独特な音色の中国楽器を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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