【SHISHAMO】ドコモのCMで話題になったSHISHAMO「明日も」ってどんな曲?
ドコモのCMにも起用されたSHISHAMOの代表曲『明日も』。キャッチーで疾走感のあるメロディーが耳に残りやすい1曲です。今回は、幅広い世代に知られるSHISHAMOが知られるきっかけともなった楽曲『明日も』に注目してみました。
NTTドコモのCMに抜擢された話題の3ピースガールズバンドSHISHAMO
宮崎朝子(Vo./Gt.)、松岡彩(Ba.)、吉川美冴貴(Dr.)の3人で構成される大人気ガールズバンド、SHISHAMO。
川崎総合科学高等学校の同級生らで2010年に結成されたバンドで、2012年5月に「第9回第9回TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2012」に出場し、優秀賞とベストボーカル賞を獲得。
その後、音楽関係者の目に一度止まるとそこから一気に業界で注目を集める存在となり、当時は無名のバンドでありながらニッポン放送の「オールナイトにっぽんR」のパーソナリティに抜擢され話題を集めました。
2013年8月にはフェイスミュージックエンタテインメントと契約。同年11月に、デビューアルバムとなる『SHISHAMO』をリリースし、12月にはShibuya WWWで初のワンマンライブを開催し、ソールドアウトを記録しました。
これまでにさまざまなフェスに出演しており、その多くで入場規制となるなど、確かな人気と実力を見せるバンドとして活躍しています。
3ピースガールズバンド「SHISHAMO」メンバー
宮崎朝子
担当:ボーカル・ギター
生年月日:1994年12月22日
血液型:A型
SHISHAMOの多くの楽曲で作詞・作曲を担当しています。
松岡彩
担当:ベース
生年月日:1996年1月31日
出身:大阪府
元メンバーでベースを担当していた松本彩が2014年9月11日に脱退することが発表され、それと同時に現在ベースを担当している松岡彩の加入も発表されました。
吉川美冴貴
担当:ドラム
生年月日:1994年11月26日
小学生の頃からサッカーを経験しており、バンドのリーダーを務めています。
紅白にも出場経験のある実力バンドとなりつつある
2017年3月、SHISHAMOの3人はJリーグの川崎フロンターレvsサガン鳥栖戦の始球式を担当。
同年12月には「川崎市市民文化大使」に任命されました。
この年にSHISHAMOはNHKの「紅白歌合戦」への初出場を果たし、高校生とホーン隊とコラボした『明日も』を披露しました。
ロックファンからの人気に留まらず、泣けるようなバラード曲も作成しており今や国民的なガールズバンドとして活躍する存在となっています。
「明日も」とは一体どんな曲なのか?
SHISHAMOの『明日も』と言えばドコモのCMソングとして有名で、CMにはメンバーも出演したことで注目を集めました。
この『明日も』という楽曲は2017年2月22日にリリースされたアルバム『SHISHAMO4』に収録されており、川崎フロンターレの応援チャントにも抜擢されています。
実はこの曲は、メンバーが川崎フロンターレのホームゲームを観戦したところ、サポーターの応援に心を生まれた応援ソング。
MVは、『明日も』が誕生するきっかけとなった場所である等々力陸上競技場で撮影されています。
歌詞を読み解く
『明日も』の楽曲は応援ソングと言われていますが、応援の仕方にまさにSHISHAMOらしさが感じられるのがこの曲の魅力であると私は感じます。
この曲の歌詞には、たとえば「がんばれ」や「立ち上がれ」、「諦めなければ絶対にいいことがある」というような分かりやすい激励の言葉は書かれていません。
それでも、綴られている言葉からは「明日もがんばろう」と立ち上がるエネルギーがもらえるような気がするのです。
月火水木金 働いた
まだ分からないことだらけだから
不安が僕を占めてしまう
時々ダメになってしまう
月火水木金 働いた
ダメでも 毎日頑張るしかなくて
だけど金曜日が終われば大丈夫
週末は僕のヒーローに会いに行く
憂鬱な平日の日常の描き方が絶妙にリアルで、思わず自分の毎日に重ね合わせて共感してしまいます。
どんなに平日が辛くても、週末には自分だけの楽しみがある。
好きなアーティストのライブやスポーツ観戦、映画を観に行ったり好きな舞台を観に行ったり、尊敬する自分だけの”ヒーロー”的存在がいるという人も多いのではないでしょうか。
ダメだ もうダメだ 立ち上がれない
そんな自分変えたくて 今日も行く
良いことばかりじゃないからさ
痛くて泣きたい時もある
そんな時にいつも
誰よりも早く立ち上がるヒーローに会いたくて
痛いけど走った 苦しいけど走った
報われるかなんて 分からないけど
とりあえずまだ 僕は折れない
ヒーローに自分重ねて
明日も
最初はただひたすらに好きになって夢中になっていったけれど、辛い平日を過ごす中で、いつしかそれは自分にとって心の支えとなるヒーローになっているのです。
”良いことばかりじゃないからさ”という言葉は、ただがむしゃらに無理に励ますのではなく、あえて現実を歌うことでそっと背中に手を当てて支えてくれ、しんどい気持ちに寄り添ってくれるような言葉に感じられます。
自分にとって追いかけたい”ヒーロー”がいるから「明日も頑張ろう」と思える。
この曲はすべてのヒーローのファンや応援する人の気持ちが見事に歌われており、この曲をきっかけに自分にとって尊敬する大好きな存在が心を支えてくれることに改めて気付くことができます。
『明日も』は、まさに「明日も」頑張れるエネルギーの補給の仕方を押してくれるような、SHISHAMOだからこそ生み出せる応援ソングであると私は思います。
まとめ
よくある”応援ソング”とは違った、SHISHAMOらしい励まし方が魅力の『明日も』。
メロディーはキャッチーで疾走感があり、宮崎の丸い歌声が疲れて傷んだ心にも優しく入ってきます。
SHISHAMOもの楽曲からは、彼女たちだけの音楽がしっかり確立されていることが感じられ、ロックバンドとして、ガールズバンドとして新たな歴史を刻んでくれるのではないかと期待しています。
まだまだ勢いの止まらないSHISHAMOの快進撃に、今後も目が離せません。