シーミレ (simile)の記号の意味は?楽譜の読み方を解説!

「同様に」を意味する音楽記号シーミレ (simile)。ピアノの楽譜にもよく出てきますが、「同様に」を繰り返す意味で捉える方も多いのかもしれません。何を同様にするのか?ここでは、シーミレ (simile)の意味と楽譜の読み方を具体的にご紹介します。

記事の目次

  1. 1.シーミレ(simile)とは?
  2. 2.シーミレ(simile)の楽譜の読み方(演奏方法)
  3. 3.シーミレ (simile)の終わり(やめどき)

シーミレ(simile)とは?

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シーミレ(simile)とは、イタリア語で「同様に」を意味し、前の小節や直前の奏法と同様に演奏するよう指示する記号です。シミレと発音される場合もあります。

楽譜では、省略記号の「sim.」がよく使われます。

同様にといっても、反復記号やD.C(ダ・カーポ)などのように同じ音楽を繰り返すのではなく、スタッカートやアクセント、ペダリング、アルペジオなどの奏法を同様にするということです。同じ奏法が続く場合に、シーミレ(simile)を使うことで、奏法の指定を省略できます。

なお、1つの奏法だけではなく、複数の奏法をまとめて省略することもできます。

具体的な楽譜の読み方を以下で見ていきましょう。

シーミレ(simile)の楽譜の読み方(演奏方法)

シーミレ(simile)が使用される例として、代表的なものをご紹介します。

直前にスタッカートがある場合

直前の小節と同様に、スタッカートで演奏します。

直前にアルペジオがある場合

直前の小節と同様に、アルペジオで演奏します。

Ped.simile(ペダル シーミレ)がある場合

直前の同じパターンの音楽と同様に、ペダルを付けて演奏します。

直前に分散和音がある場合

直前の分散和音(和音を構成する音を1音ずつ分けて演奏する)にならい、和音を分散和音にして演奏します。

シーミレ (simile)の終わり(やめどき)

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シーミレ (simile)はどこまで続ければよいのでしょう。
直前と同様の奏法で演奏するのは、simile(sim.)と書かれた一小節だけで終わりとは限りません。

以下の場合にやめるのが一般的です。

  • 奏法パターンが同じではなくなった場合
  • 曲調が変わった場合
どこまでシーミレ (simile)に従うのかは、それぞれの楽曲から考える必要がありますが、わからなければ、ピアニストの演奏を聴いて参考にしてみてください。

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